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初めての恋人から教わった作法は誤りばかりでした

作者: 糸紡 詩織

の初めての男女交際は、19歳の誕生日を1ヶ月後に控えた大学1年の秋。女子高校から理工学部に進学し、環境の変化に戸惑いを覚えた私も馴染んできた頃であった。

瞳が後に恋人となる明と出会ったのは、大学のサークルである。瞳にとって明は憧れの先輩てあった。サークルで時間を共にするうちに、次第に意識するようなり、単なる先輩・後輩から個人的に電話をする異性になった。

正田と付き合うことになった。意識したきっかけは「先輩!わたしたちの名前、似てますね!苗字は『田』が入るし、名前は1文字ですし」

という会話だったのだと思う。今思えば、口に出す前から互いに似ていると認識し合っていたのかもしれない。


個人的に電話で喋ったり、モーニングコールをかけたりして仲を深めていった。当時は定額制の通話プランはなかったため、お互い携帯電話料金を支払う親に叱られたことは、懐かしい思い出である。


交際のきっかけは電話による明から瞳への告白である。

「和田さん。付き合ってくれない??」

「私でいいんですか?」

「うん」

この頃の電話では好きという気持ちを抑えきれず、ほぼ同じタイミングで瞳が明に告白しようと考えていたことは未だ誰にも打ち明けていない。

こうして2人は交際開始し、恋人、カレカノになったのである。


このとき2人は知らない。別れ話が拗れた末、明が逮捕されるに至ること。瞳が身の安全のために全ての後藤交友関係を断つことになることを。


交際当時の瞳は無垢で初心。文字どおり男を知らぬ清らかな身であった。故に男女交際の申込を受けた後あれこれ思案した。男女交際は単に一緒に時間を過ごすだけでない。抱擁、接吻。現代ではそれ以上を含む。


最初の危機は喫煙。元来明は喫煙者であったが、瞳は嫌煙者であった。瞳は我慢を重ねたが、ついに耐えかねて「タバコをやめて欲しい」と話したが、突っぱねられた。

いまでこそ嗜好に関しては、合わなければ交際しないと決めているが、当時は正常な判断力を失っていた。

結局「止めるぐらいなら別れる」というところに行き着き、有耶無耶になった。


解決せずに、見ないふりで触れない・解決しない・有耶無耶にしたことが全ての始まりだってのではないかと振り返るのである。


次の危機は、電話にはすぐ出ろ

常識だろ

マナーは解除しろ

と強要された。

我慢の限界を超えた私は別れを通告した。ところが「もう強要しない」

という言葉を述べて別れを回避する。結局破局には至らず、交際を継続することとなった。

今思えばの片鱗見えたり!と思うし、もし過去の自分に伝えられるなら「ここで別れておきなさい」と助言するであろう。


衝突や破局の危機はあったもの9.5年の頃、2人は関係を清算するに至った。


この半年後、事件は起きた。


別れ際に「どうしても悩んだら連絡しても良い」と約束を交わした。「どうしても」の認識のズレが事件の始まりに思える。瞳は心身に悩み「どうしても頼りたくなったら連絡を取る」と考えていた。これは一生のうちの一回を想定した、かなりハードルが高いもので会った。一方で明週に一度連絡してきた気がする。

「どうしてもだったら連絡していいけど、頻繁じゃないか?」「俺にとってはどうしても」

一致しない主張

尋ねてくるたび宿の当てにされた。理解ができない。


記憶は薄れているが24時から30時まで、謝り宥めすかした



ついには「殺してやる!刺すのと首を絞めるのどっちがいい?」などという始末

遂にお縄になった彼


初めての恋は弁護士を立てて関係を清算した。

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