初恋 〜素直になれなくて〜
私は初めて恋をしました。
両想いでした。
でも素直になれなくて結局は失恋してしまいました…。
その時の気持ちを短い詩にまとめてみました。
「好き」。
この2文字の言葉はどうしてこんなに、長い言葉なのでしょうか…
いつからだろう…
貴方を目で追っていた
いつからだろう…
貴方の事ばかり考えていた
痛いほどに何かに締めつけられる胸と
このまま死んでしまいそうな程に高鳴る鼓動
貴方は先輩で
私は後輩
たった1歳しか違わないのに
貴方はいつも遠かった
人気者の貴方の傍には
いつも誰かしら人が居た
私はいつも
見てるだけしかできなかった
目が合っても
嬉しいのに
うつむくことしか出来なかった
だけども貴方は
いつも優しく話しかけてくれたね
その度に私はいつも
そっけない態度をしてたね
嫌いじゃないんだよ
…大好きなの
だけど照れくさくて
口から出たのは真逆の言葉ばかり
…別に?
ほっといて下さい…
私に構ってるヒマあるんですか?
違う…違うの…
好き
好き
大好き…
偽りの言葉を発するたびに
心の中で
もう一人の私が
貴方が好きと叫んだ
何とか本当のことを伝えたくて
この想いを分かって欲しくて
ようやく私は決心したよ
だけど貴方が先に言った…
『キミにもう、興味がなくなった もう、好きじゃないんだ』
頭が真っ白になって
血の気が引いた
そのまま締まってしまうかのように
胸が痛い
心が軋む…
何でかわからないけれど
痛い…
すごく痛いの…
こんなに痛いのなら
こんなに苦しいのなら
貴方になんか出会わなければよかった
貴方を好きになんかならなければよかった
…気づいたら
自然に涙が出ていた
だけど…
貴方に出会わなかったら
こんなに痛いほどに
誰かを想う気持ちを知らなかった
貴方を好きにならなかったら
愛することの強さを知らなかった
私の心は
ほうっと温かくなっていた
こんなに愛しいと思えるほどに
貴方を愛せて
私は幸せでした…
夕暮れ時の塾の自習室
その片隅で
今日もすやすやと幸せそうな顔を浮かべ
うたた寝をする貴方
その背中に
私はそっと囁いた…
『さようなら …先輩、あのね、…だいすき。』
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
よければ感想をお聞かせください。。
次の作品に生かせればと思います。。
ではまた…