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霧転生  作者: 皇くん
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もし私が弘樹になったら2秒でおかしくなると思います。

俺は高校2年生の弘樹という、そして将来のことを改めてよく考え起業家を目指し頑張る普通の高校生、だったはずだがいきなり異世界に転生してしまう。

そこは俺が見知ったような努力が数値化されるレベルだとか簡単に技能を習得できるようなスキルもなく、チート的なスーパー能力もない。


しかも生き物かどうかもわからない霧に転生してしまった。(取り敢えずこの霧の体のことをスターミスと名付けた。)


何度も死にかけたが頑張ってようやく普通にその辺を歩けるようになったって感じだ。

取り敢えずやるべきは次の進化を狙っていろんなモンスターを殺して食うことと、人間界を見つけてこの世界を知ることだな、

その為に、、

『この新たに手に入れた能力、ポイズンショットを上手く使えるようになろう』

安直な名前だがまあどうでも良いこの攻撃が相手に通じなかったら不味いから練習して精度を上げてやる。


『的はあの木のみでいいかな』


50mぐらい離れているだろうかこれを百発百中できるようになったら行こう、それまでに何回同じような条件の場所を見つけることのなるのか考えるだけで嫌な気持ちになる。

『体の中の水を口って言うのかな?そこに集中させて、、』

発射!!!



ビィィィーー!!


しかしその攻撃は明後日の方向にとんでいってしまう。


『これは前途多難だな。』


〜数十分後〜


ペシッ!!


『やった!!当たったぞ!!』


しかし喜んでばかりではいられない百発百中できるようになるまで頑張るぞ。



『しかし、疲れたな、なんだか身体中に疲労が溜まっているな。しばらくはポイズンショットは打てないかもな。』

ズシンズシンズシン、、

休憩を取ろうとしたその時、大きな足音が聞こえて来た

冷や汗が垂れる、、、、

足音の方向に視線を向けるとそこにはあのツノが異常にデカイ猪がいた。

そして奴の目もこっちをじっとみている。

『これは、、見逃してはくれないですよね。』

「シュルルル、、」

大きな息をしている。


ダッ!!!


突進攻撃を正面に仕掛けて来た。

『喰らえ!!』

ポイズンショットを足に当てようとするが外れツノに当たる。

ズザッ

少し怯んだ様子を見せるがダメージを受けている様子が全くない、ツノからは白い煙が出ている。

ゴロゴロゴロゴロ

坂を転がり落ちて次は相手の腹を狙うとする、

生身の部分にあたれば毒が効くはずだ。

『また突っ込んでこいよ!!馬鹿ツノ野郎!!』

少々の練習の成果で狙いを置いていればあの大きさだから確実に当てられることができるようになっている。


ダンッ!!

しかしその巨大な体からは予想もできないようなジャンプをしてきて踏み潰そうとしてくる。


『無理無理無理無理無理!!』

ドガーーン!!!!

凄まじい着地音を鳴らし少し地面に凹みを作る。

『痛ええ!!!くそ!!少しちぎれた』


あーーー、なんだかぐらぐらして来た、

だけどここで少しでも気を抜いたら死ぬ。次の突進に備えてポイズンショットを構える。

ズシズシズシズシ!


『ポイズンショット!!』

「グオオ」

ドーン

足に当てて敵を転倒させる。

『今だ!!』

すぐさま敵の口元に行きこの毒を食らわせてやる。

『死ねーーーーー!!!』

ビィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』

ビィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

ジュワァ

『うう、、おぇぇ、、、』

全身全霊を込めて口の中に毒を叩き込んでやった。これで死んでなかったらなすすべなしだ。

『あーー痛えーーーーーーーーー』

もぎ取られた部分から何かが漏れている気分だ、ていうか漏れてる、これ死ぬかも。

『いや、、こいつが、、しんでたら、、魔力が出るはずだ、、』

バルンッ!

いきなり体が震えて振り落とされる、

ドサァ、、

よく見たら口から泡を噴き出しながら痙攣してる。

『まだ死んでないのか、、体の中に、、入って漏れてる毒を染み込ませてやる。』



ズル、、ズル、、、

体を引きずらせながら口の中に向かう。

『体が半分以下ぐらいの大きさになって来たな。』


『うう、、光がぼやけて来やがった。』

何とか口に中に入って食堂なようなものを力ずくでこじ開ける。

『ふぅぅぅぅぅ、、』

だいぶ限界だ、、もう無理、、、、、、



















またこの夢か、、起きてる間は忘れるかもな、、この夢は死にかけるたびに見るんだろうな。

だったら教えてくれよ、この起こしてくるこの細長い白い手を、、、

『痛えな、このアホ。』


『うん、、?』

体の中にいないそれどころか何かがおかしい。確か坂の下にいたはずじゃ、

『あれ、木の大きさってこんな小さなものだったか、、』


いや違う、、俺が大きくなっているんだ、何本かは俺より小さなものもある。不味いな、何とか小さくならないと冒険者に見つかって切られて死ぬだろう、戦ったら多分勝てるかもしれないが、殺す=人類との敵対ということになる。


『体の水を、、圧縮する感じで、、』


おお、何とか小さくなることに成功した。

サイズは前より少しばかり大きくなっているかな。

まぁいい、木より大きくなってるよりかは随分マシだろう。

恐らくさっきの猪を喰ってだいぶ強化されたはずだ、早速ポイズンショットを試してみよう。


ボッ!!

すると前と同じような勢いで出したつもりが量も勢いも前とは明らかに大きくなっていてビームのような打ち方ではなく弾丸のような打ち方もできるようになっていた。

しかもそれだけではなかった。

ボッ!!ボッ!!ボッ!!思った方向に弾が行く。


『出発までにまた何日もかかると思っていたが、予定より早く行動ができそうだ。』



よし、冒険の始まりだ、目指すは人間世界、見つかったら殺されるかもしれないがそういうのはまず見つけて考えるとしよう。



しばらく歩いているとスライムを見つけた。

俺は体を大きくしスライムにい覆い被さるように飛びかかる、そして体の中に注入するようにポイズンショットを打ち込む。

ズムッ

そうすると暴れていたスライムが動かなくなったので皮膚を破壊し中身を啜る。

『あれだけ怖かったお前も、もはや最弱モンスターだな、ようやくらしくなって来たじゃないか。』

しかし、同族を食べてしまった。言うなればカニバリズムのようなものだが嫌悪感は全く感じない。


それは見た目がモンスターチックでゲーム感覚があるからなのか、それか、、、


『俺はまだ自分体がこんな化け物になったって、心の底ではまだ人だって信じていたいのかな、、だから躊躇なくお前も殺せたし。切られてお前の同族が死んでも全く何も感じなかったのかな、、』


食って魔力を取り入れても今までして来た食事をしているような感じだ。

『自分より弱い相手を喰っても強くはなれないのか。』


つまり俺がスライムに食われそうになったのも単なる食事の一環に過ぎなかったというわけだ。

この姿に進化したのがいいほうに勘違いしたからだろう。


自分には全く運がないと思っていたが、ここまで来れたのは凄まじい豪運があってこそだと知って少し虚しくなった。

『結局運か、、』

『俺の力、全く通じなかったな』

気を取り直し、また前に進む。





ちなみにツノでか猪は最初にヒロキが発見した個体と同じ個体です。もっと豪運要素が強くなったね。

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