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錬金術師

作者: 黒福雲母

私の仕事は、シフト制だ。


普通のOLは、5連勤だ。

5連勤の内3日目は、布団から出たくなくなる。

出たくないよと思いながら布団の中をゴロゴロと動く。

目覚ましが何回か鳴り、諦めて起きる。


小学生、中学生の「魔の水曜日」は本当に嫌だった。

その水曜日に限って、自分が好きでもない教科がビッチリ入ってたりする。

嫌だーと思いながら、お化けのように手を布団から出し目覚ましを止めたものだ。



そんなこんなで、職場の人に「今日は何連勤目ですか?」と言うのが口文句だ。

普通の人なら、「今日初日」、「今日○連勤目だよ」

と答えるのが一般的だ。



私は、20代女性職員に『今日は何連勤目ですか?」と答えた。

いや、勤務表見ろよと自分でも思うが、つい話題作りで聞いてしまう。


すると、その女性は

「私、4連勤術師。」


錬金術師!?と耳を疑った。


いつも大人の雰囲気で、オヤジギャグを言わない人が!?

「何連勤術師ですか?」とさらりと聞かれた。

私は、少し口籠って、「えっと、2連勤術師です・・・」と答えるしかなかった。


それから、いつも、会う私たちの秘密の合言葉は「連勤術師」。

なんか、そんなオヤジギャグ?のような言葉を言いながら、仕事を楽しむのも大人になったから味わえるようなものかもしれない。


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