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8-お泊まりside男子①

本日は2話更新します!

これは1話目の方です!


また報告が遅れましたが、お陰様でブックマークが75件、総合評価が250pt、累計PVが5,000到達しました!

本当にありがとうございます(*・ω・)*_ _)


まだブックマーク登録してないよ、評価してないや、って人はしてくれると作者が小躍りするほど喜びます!!٩(ˊᗜˋ*)و

 そして来たる5月2日。今日は蓮也(れんや)が家に泊まりに来る日です。家族以外では初めてのお客様なのでつい張り切って掃除しちゃいました。


「あ、来たようですね」


 一段落したので紅茶を準備をしようとしたらちょうどインターホンが鳴りました。確認したら蓮也だったので玄関を開けます。


「どうぞ蓮也、上がってください」

「お邪魔しまーす」


 蓮也は何が面白いのか周りをキョロキョロ見渡しながら中に入ります。壁に絵とか飾ってないから見るものなんて特にないと思うんですが。


「あ、一成(かずなり)。これ手土産ってことでケーキ買ってきた。好みとかわからんから無難にショートとチョコのやつ。悪いけどこれでこの前の奢る件チャラにしてくれ」

「いいですよ。食後のデザートにしましょう。」


 わざわざ手土産を持ってきてくれるなんて嬉しいですね。とりあえず冷蔵庫に入れておきましょう。


「それでここが中松(なかまつ)さんの部屋か」

「入っちゃダメですよ?」

「いや、前も言ったけど入らねーよ。ほんとに一緒に住んでたんだなぁ、って思っただけだ」


 弥恵(やえ)の部屋に繋がる扉にはでかく「入室禁止」と書いた紙を貼ってあります。蓮也だから大丈夫だとは思いますが念の為に入ったかどうか分かる仕掛けも準備しました。


「それでどうしますか? ご飯作るにはまだ早いのでゲームでもしますか?」

「お、ゲームあるんだ。何あるの?」

「2人でやれるものとなるとパーティー系かレーシング系ですかね。もちろんコントローラーはありますよ」

「お、レースのやつあるのか。やろうぜ」

「ふふふ。僕に勝てますかね?」


 これでもやることがない時はぼちぼちとやってますからね。特にレース系ならプレイ時間でも弥恵にも負けませんよ。


「じゃあ負けた方が今度ジュース1本な」

「いえ、賭けをするのはやめましょう。勝敗が分かりきってる戦いで賭けなんて虚しいだけです」

「言うじゃねぇか……絶対勝ってやるからな!!」




◇◆◇◆◇◆◇◆




「クソ雑魚じゃねぇか!!!!」


 ご飯を作り始めるまでにやった5戦、結果は0勝5敗で蓮也の完勝でした。いやー蓮也強かったですねー。


「お前さっき"僕に勝てますかね?" とか"勝敗が分かりきった戦いで賭けなんて虚しいだけです"とか言ってたじゃねぇか!?」

「一言も僕が強いなんて言ってないじゃないですか。というか蓮也が普段ゲームの自慢とかしてくるから勝敗なんて僕の負けって分かってたので嘘ではないですし」


 僕はゲームも下手くそなんですよね。思ってた操作が出来ないというか状況判断が遅いというか……正直みんな強すぎるんですよ。


「てか一成のレート1000ないし……」

「ちなみに弥恵はレート5000超えてましたよ?」

「マジかよ……意外だ……」


 逆に弥恵は超上手いです。FPSやらせた時なんて黙々とヘッドショット決めてる姿にはつい見惚れてしまいましたよ。


「それよりご飯は何がいいですか? 大抵のものは作れる自信がありますよ。時間かかるものだとその分食べるのが遅くなりますが」

「任せた! 正直一成の料理を食べたいだけだからなんでもいい!」

「じゃあカツ丼にでもしましょう。作ってる間にお風呂入ってきてください。さっきの休憩の時にお湯を入れ始めたのでちょうどいい時間でしょう」

「ほーい。あ、バスタオルって借りてもいいか? 家に忘れてきちゃったから」

「どうぞ好きに使ってください。シャンプーとかも使っていいですからね」


 さて、カツ丼単品だと栄養バランスとしても良くないですし付け合せに味噌汁でも作りますか。




◇◆◇◆◇◆◇◆




「それじゃあいただきます」

「いただきまーす!!!………うめえええ!!!」

「それはよかったです」


 味見した限りではいい味だったので心配はしていませんでしたが、お口にあったようで何よりです。蓮也は濃い味が好きかな、と思ったのでそうしましたが正解でしたね。


「うちの母ちゃんの飯よりも美味いかもしれねぇ……」

「そう言って貰えるのは嬉しいですがそれは蓮也のお母さんに悪いのでやめましょう」

「それもそうだな。というかこっちの味噌汁も美味いし……女子力高くない?」

「そうですか?」


 女子力高いって言われるのは果たして褒め言葉なのでしょうか……僕は女子ではなく男子ですし……ご飯が美味しいって意味では嬉しいんですが。


「食後に蓮也の買ってきたケーキもあるのでお腹残しておいてくださいね」

「そうは言うけど美味くて止まらねぇ……甘いものは別腹って言うし大丈夫だろ」

「一応胃腸薬準備しておきましょうか……」


 結局この後蓮也はおかわりまでしました。これでケーキを食べるというから驚きですね。胃腸薬を飲ませておきましょう。

9話はお昼の12時に更新するのでぜひ読んでください!

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