表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/84

28-進展

「ご馳走様でした!」

「お粗末さまです」

「いやー、久しぶりに食ったけど美味かった!!」


 夏休みも残り2週間を切ったころ、久しぶりに蓮也(れんや)に手作りのお昼ご飯を振る舞いました。夏バテしてる人が見たら卒倒しそうなレベルで食べてましたよ。


 ちなみに弥恵(やえ)はお出かけしています。なんでも錦田(にしきだ)さんと元バレー部の友人も一緒に女子会なんだとか。それに負けじと、ではないですがこっちも簡単な男子会です。


「それで何かお土産はないのか?」

「ある訳ないじゃないですか。ガッツリ田舎ですし他県に行った訳でもない、さらに言えばお土産の選択肢が採れたて夏野菜だけなんですが」

「それじゃ無理だなー! 今年こそいけるかと思ったんだが」

「なんですかその謎の自信」


 車で送って貰うならまだしも電車だからさすがにキツいですね。というか例年帰省した時のお土産は無いのに何故今年だけそう思ったんでしょうか。


 ちなみに蓮也も祖母の家に帰ったらしく、銘菓のお土産を貰いました。弥恵(やえ)と2人で美味しくいただきましょう。


「それで何かイベントは無かったのか?」

「イベントって言われても。雨で夏祭りは中止でしたし」

「そういう意味じゃ……あるようなないような。とにかく中松(なかまつ)さんとの仲が進展するようなことはなかったのか? 初めて意識して両親の元へ行っただろ?」

「誰かさんのおかげで、ですね」


 ニヤニヤとこちらを見ながら聞いてくる蓮也。でもまぁ何かしてこない分美奈(みな)さんよりマシですね。


 それにしてもイベント……お墓参りとか花火、あと添い寝くらいですかね? それ以外はいつもの事ですし。あと弥恵に好きな人がいることが判明したくらいでしょうか。


「そもそもこれ僕が蓮也に話す必要がありますか?」

「いや、ないけどさ……でも減るもんじゃないし聞かせてくれよ!」


 からかう気満々の相手にわざわざネタを提供する理由はないです。あ、そう言えばいいネタがありましたね。


「なら蓮也、錦田さんと2人でショッピングモールに行った話を詳しく聞かせてもらいましょうか」

「何故それをお前が知ってるんだ!? 一成(かずなり)たちは帰省してていなかっただろ!」

「偶然それを見かけた知り合いから聞きました。あ、学校の誰かではないですよ」


 先日、食材の注文で鬼怒田(きぬた)さんの元に行った時に教えて貰いました。本人は偶然居合わせたと言ったましたが本当なのかどうか怪しいです。まぁ、今の僕にはデートみたいなことをしていたという事実だけが大事なんですけど。


「ほら、減るもんじゃないですし話してくださいよ。それでどっちから誘ったんですか?」

「……俺からだよ」

「あの蓮也が自分から! ごめんなさい、お昼ご飯は赤飯にでもするべきでしたね」

「うるせえ!!!」


 いや、オーバーリアクションをしましたが、驚いた気持ちは本当です。だって一学期の頃は僕が一緒にいないと誘えなかったヘタレなのに……大きく成長しましたね。


「さて、次は何を聞きましょうかね」

「……その後俺からも聞くからな」

「どうぞどうぞ。それじゃあなんて言って誘ったんですか?」


 この後蓮也がギブアップするまで根掘り葉掘り聞きました。うん、人の恋路は聞いててとても楽しいですね。


 逆に蓮也から聞かれた時は無難に花火のことを話しましたよ。弥恵の浴衣姿がとても可愛かったとか線香花火対決が引き分けになったとか。聞かれたので丁寧に話しましたが蓮也は砂糖でも吐きたそうな顔をしていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ