26-決意
少し遅れてすみません!
雀の鳴き声が聞こえる朝。昨夜はなかなか寝られなかったのにいつも通りの時間に起きたので上手く頭が働いていません。何気なしに横に顔を向けるとあどけない寝顔の弥恵が。
そう言えば昨日は一緒に寝たんだったと頭の片隅で思い出しました。右腕が痺れているのは弥恵の頭がずっと乗っていたからですかね。とりあえずなんとなく目の前にある頭を優しく撫でます。
今回も起きるべきだと頭では理解していますが、右腕が下敷きになっている上服を掴まれたままだから無理ですね。なので夢と現実の狭間を行き来しながら今日のすることを考えます。
「ん……かずくんだ……」
「弥恵、起こしちゃいましたか。すみません」
「だいじょうぶ」
考え事をしながらもずっと頭を撫でていたからでしょうが、弥恵が起きてしまいました。と言ってもいつもより早い時間だからか目はトロンとしています。
「もっとなでて」
「こうですか?」
「うん」
言われた通り撫でると気持ちいいのか目を細めています。このまま撫でてたらそのまま寝そうですね。
「じゃあだきしめて」
「またですか?」
「また」
「分かりました」
昨日の夜はあれだけ渋っていたのに自分でも驚くほど直ぐに出来ました。昨日ので慣れたのかそれとも僕も寝ぼけているからでしょうか。とりあえず温かいから気にしなくていいですね。
そのままのんびりとした時間が過ぎました。時間が経つごとに僕の意識も次第にはっきりしましたが、逆に弥恵の方はまだウトウトしていますね。でもそろそろ起きないといけない時間です。
「弥恵、そろそろ起きてください」
「んー」
「とりあえず自分の部屋で着替えてきてください」
「はーい」
肩を揺らし、弥恵を起こします。弥恵は目を擦りながらも言われた通り自分の部屋に戻っていきました。フラフラとした足取りでしたが大きな音がしてない所からドアに突っ込んだりはしなかったようですね。
「さて……あーーー!!!!」
弥恵が去ったのを確認したあと、枕に顔を沈め思いっきり叫びます。本当は壁に頭を打ち付けたいくらいですが迷惑になるからやめておきましょう。
昨日の夜から今日の朝まで弥恵と過剰とも言えるスキンシップをしたのは色々とキツかったです。本当に。
朝も寝ぼけている間は何とも思っていませんでしたが意識が覚醒するほどどんどん心拍数が上がるのなんの。抱きしめるのをやめようとしたら弥恵の方から離さないようにしてきたのでどうしようもありませんでした。
とりあえず落ち着けるように一通り枕に叫んだあと、弥恵の布団と枕が残っていることに気づきました。これ弥恵の部屋に戻さないといけませんね。
とりあえずお互いに昔とは大きく変わったことを自覚した夜でした。とりあえずどれだけ強請られても絶対に一緒には寝ないと一人決意し、弥恵の部屋に布団を運びました。




