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7-ゴールデンウィーク初日

毎日更新6日目です!

ここからしばらくはゴールデンウィークのお話になるので楽しんでください!

あと新キャラ登場ですがかなりキャラが濃いので覚悟の準備をしておいてください!

 ゴールデンウィーク初日の5月1日。この日は予定らしい予定がなかったので一昨日の体力テストで弥恵(やえ)がA判定を取ったお祝いをすることにしました。本人からローストビーフがリクエストされているので頑張りましょう。


 そのためにもまずは買い出し。昨日のうちにスーパーで付け合せの野菜などは買っておいたので今日はメインのお肉を買います。と言っても受け取りに行くだけですが。


鬼怒田(きぬた)さん。お肉受け取りに来ました」

「いらっしゃ〜い、一成(かずなり)きゅん。ちゃんと良い奴仕入れといたわよ〜」


 店に入った僕を出迎えてくれたのは鬼怒田さん。筋肉隆々な体に無精髭、ゴスロリ服というかなり奇抜な格好ですが、とてもすごい人です。


 鬼怒田さんの職業は何でも屋で、ちゃんとお金を払って法に触れることでなければ本当に()()()()してくれます。以前から簡単には手に入らないものをお願いする時に重宝しています。


「これ、頼まれてたローストビーフ用のお肉で牛のうちももね〜。初めてではないけれど久しぶりってことだからポピュラーな部位にしといたわ〜。有名どころではないけれど、和牛だから十分美味しいと思うわよ〜」

「ありがとうございます。いくらですか?」

「ん〜。一成きゅんはお得意さんだし〜2,500円でいいわ〜」

「……安くないですか? 一応5,000までなら出せるんですが」


 僕はあまり食べないですが、弥恵は結構食べるので多めにお願いしたのですが思ったよりも安いです。和牛なら余計に高いと思うのですが……


「知り合いから格安で譲ってもらったから心配しなくてもいいわよ〜。美味しかったらまた頼んでちょうだい。それに今日のは弥恵ちゃんのお祝いなんでしょ〜」

「何故それを!?」

「ひ☆み☆つ」


 これです。鬼怒田さんの凄いことの1つが彼女の持つ情報ネットワークです。これが本当に幅広くて近所の猫が子猫を産んだことから世界情勢まで知ってます。本人は犯罪行為はしてないと言ってましたが信じていいか怪しいです。1度家に盗聴器とかがないか調べないといけませんかね……


「ふふふ、変な心配してるみたいだから白状するけどさっきのは簡単な推理よ〜。ローストビーフなんて凝った料理一成きゅんはお祝いごとでもないと作らないでしょ〜? それで一成きゅんが祝う相手なんて弥恵ちゃん以外いないじゃな〜い」

「なるほど……」


 と言ってますが真実かは疑わしいです。鬼怒田さんと初めて会った時には弥恵と一緒に住んでいることもバレてましたし。ほんと末恐ろしい人ですね。


「とりあえずお肉、ありがとうございます」

「ふふ、まいどあり〜。また何かあったら気軽に頼んでちょうだ〜い」

「はい。それでは」




◇◆◇◆◇◆◇◆




 鬼怒田さんからお肉を買って帰る途中、偶然弥恵を見かけたので追いかけて呼び止めます。


「弥恵〜!!」

「あ、かずくん。どうしたの?」

「お肉を買いに行ってました。ローストビーフ用の」

「ん、楽しみ」

「頑張ります」


 弥恵の口角が若干上がっています。これは相当楽しみにしてますね。そこまで楽しみにされると失敗出来ないプレッシャーはありますが、やっぱり嬉しいですね。


「弥恵は部活の帰りですか?」

「ん。明日あるから早く終わった」

「なるほど。ちなみに明日は起こす必要はありますか?」

「……お願い」


 弥恵は朝に弱いのか早起きする必要がある日は僕が起こしています。目覚ましとかも設定はしているらしいですがどうやら無意識のうちに止めてしまうんだとか。目覚まし無しでも起きられる僕にはわからないですね。


「つい呼び止めてしまいましたが話しながら歩きましょう。ローストビーフ作るのに時間かかりますし」

「ん。早く食べたい」

「それじゃあ行きましょう」


 手を差し出すとそれを取る弥恵。2人で手を繋いだままいつもよりも若干早く歩いて帰りました。さて、美味しいローストビーフが作れるように頑張りますよ!

次回とその次は男2人でお泊まり会のお話になります!

どちらも明日投稿予定なのでよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)

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