表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/84

15-実家

更新遅れてすみませんでした!

「それじゃあ荷物置いたらご飯にしましょ。時間も時間だし焼きそばでどうかしら?」

「あ、作るの手伝います」

「そう? 助かるわー」


 茂男(しげお)さんの運転する車で30分弱。ようやく弥恵(やえ)の実家、中学卒業するまで僕も住んでいた家に着きました。


「「ただいま」」

「うふふ、おかえりなさい」

「おかえり」


 2人分の荷物を持ち、玄関を開けるとそこには前と変わらない景色が。長期休暇の度に帰ってきているのに謎の感慨を覚えつつ、僕たちの部屋がある2階へ向かいます。


「これ、弥恵の荷物です」

「ありがと」

「いえいえ」


 先に弥恵の部屋に寄り、持っていた荷物を渡します。他所に旅行するのとは違い、着替えはある程度こちらにもあるので荷物は少なめです。それでも弥恵の方が荷物が多いのはやはり女の子だからでしょうか。


 弥恵に荷物を渡したあとは自分の部屋へ。相変わらず綺麗に掃除されているお部屋を見て少し幸せな気分になりました。


「遅くなりました。何をすればいいですか?」

「全然遅くないわ。まずはそこの野菜たちを切ってもらえる?」


 洗面所で手洗いをし、台所へ。既に作り始めていた実奈(みな)さんのお手伝いに回ります。と言っても焼きそばならやる作業は少ないですけどね。


「学校はどう?」

「楽しいですよ」

「ならよかった。弥恵ちゃんは迷惑かけてない?」

「大丈夫ですよ」


 焼きそばを作る手を止めることなく会話が続きます。と言っても話題は学校のことや弥恵との生活のことなど。やっぱり親として気になるんでしょう。


「学校は?」

「楽しい」

「そうか」

「そっちは?」

「豊作だ」

「そう」


 リビングにいる弥恵たちは何を話しているのかと思い耳を澄ますと端的な会話が続いていました。弥恵も茂男さんも口数が少ないので会話が弾んでいるように見えませんが、2人は楽しく会話しているようです。


 そんなふうに話していると直ぐに焼きそばは完成しました。僕の手伝いも野菜を切ったくらいであとは実奈さん1人で終わらせています。やはり僕よりも手際がいいですね。


「「「「いただきます」」」」


 4人で食べている間も話は続きます。中松(なかまつ)家ではそこら辺のマナーがだいぶ緩いですね。さすがに口に物を入れて話すのは昔怒られましたが。


「それで2人はどこまでヤったの?」

「「……」」


 実奈さんからのセクハラでしかない質問に僕も弥恵も動じることなく無視します。帰ってくると毎回こんなことを一度は聞いてくるのでもう慣れました。


「実奈」

「はーい。ごめんなさい」


 そして茂男さんに窘められるまでが一連の流れです。でも口だけの謝罪なのでたぶん次に帰ってきた時も言われそうですね。


「実奈さん、そもそも僕たちはそういう関係じゃないですからね」

「……その通り」


 呆れながら実奈さんに真実を伝えると、弥恵も同調してくれます。ただどことなく弥恵が不機嫌になったような気がするのは気のせいでしょうか?


「ふーん、そうなんだ」

「……」


 実奈さんはこちらを見てニヤニヤと、茂男さんはいつもの無表情なのに何か言いたそうな目でこちらを見てきました。本当になんだって言うんでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ