44-銭湯
唐突なお昼の更新で申し訳ありません。
何故こんなことをしたかと言うと今日は3話更新するからです!
そして今日で第1章は完結させますよ!!
〜side弥恵〜
「ただいまー」
「お邪魔します」
夏休み初日、私は睦美とショッピングモールでウィンドウショッピングをした。本当は買えるとよかったんだけどお金が……可愛い洋服も、パンダのぬいぐるみもあったのに……今度かずくんに追加でお小遣い貰えないかお願いしてみよう。
「睦美、おかえりなさい。そしてあなたが弥恵ちゃんね。私は香苗って言うの。いらっしゃい、ゆっくりしていってね」
「中松弥恵です。よろしくお願いします」
そして1度荷物を取りに帰ったあと、睦美のお家へ。私たちを出迎えてくれたのは睦美のお母さん。おっとりとしているけれど優しそうな人だった。そして何より……
「うん、やっぱり親子」
「弥恵ちゃんどこ見て言ってるの!?」
「あらあら」
香苗さんもご立派なメロンの持ち主だった。こういう所もやっぱり遺伝するのかな。私も、私のお母さんもまな板ではないけど2人に比べたらやっぱり小さい。
「ふふ、女の価値は何もそこだけで決まるわけじゃないのよ? だから弥恵ちゃんもそんな顔しなくていいの。とりあえず荷物を置いてらっしゃい」
「……分かりました。あ、それとこれお口に合うといいんですが」
「あらあら、わざわざありがとうね」
香苗さんに渡したのは缶に入ったクッキー。お泊まりが決まった時に駅までかずくんと一緒に買いに行った。
「とりあえず私のお部屋に案内するね。ついてきて」
「うん」
◇◆◇◆◇◆◇◆
今私と睦美は銭湯にいる。と言うのも香苗さんが「せっかくだから近くの銭湯に行ってきたら? お金は出してあげるから」と言ってお金をくれた。だからその好意に甘えることにした結果、隣に一糸まとわぬ睦美がいる。
「いいお湯だねー」
「うん、気持ちいい」
そう答えつつも私の目線は湯船に浮かぶ2つのものへ。ホント何を食べたらこんなに育つのか。
「あっちで2人は何してるんだろうね」
「おしゃべり以外ならたぶんボードゲーム。他だとかずくんの負けが決まってるし」
「そっかー」
かずくんはボードゲームだけは強いわけでもないけど弱くもない。たぶんゆっくり考えられるからだと思う。
「「ねぇ」」
会話が少し途切れたあと、2人同時に話しかけてしまい思わず顔を合わせる。
「弥恵ちゃんからでいいよ?」
「私後でいいよ?」
「ううん、先に弥恵ちゃんの言いたかったことを聞きたいから」
「夜、寝る前に睦美に相談がある」
「相談?」
そう、私の今回のお泊まりの目的は睦美と楽しく遊ぶことだけじゃない。むしろこの相談の方が本命だ。これだけは私はどうしてもかずくんに相談ができないから。
「何かはその時に言うけど、いい?」
「うん、いいよ。弥恵ちゃんから相談なんて珍しいけどね」
「私もそう思う。それで睦美は何が言いたかったの?」
「ん? 私は弥恵ちゃんにいくつか聞きたいことがあったの。でもここじゃあ人目もあるし、後で聞こうかなって」
銭湯としてはそれほど大きくないけれど、それなりに人がいる。私には睦美の聞きたいことが何か分からないけど、プライベートなことなのかな。人目のない所がいいみたいだし。
「じゃあそろそろ出る? そっちの方がたくさん話せる」
「そうだね。出ようか」
そして銭湯から睦美の家までの道。空には雲がかかっていて月は見えなかった。
次の更新はいつも通りの時間、16時になります。
是非ともそちらもお読みください!!




