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24-たこ焼きパーティー

数分遅れましたが活動報告に書いた通り今日から16時過ぎに投稿です!


よろしくお願いします!


またこれは本日2話目なので注意してください!!

「お邪魔するぜ〜」

「お邪魔します」

「いらっしゃい」

「よく来ましたね〜」


 体育祭のあったその週の週末、蓮也(れんや)錦田(にしきだ)さんを呼んでたこ焼きパーティーです。


「こんなふうになってたんだ」

「そう言えば錦田さんは初めて家に来ましたか」

「うん。いいお家だね」

「全部かずくんがやった」


 弥恵(やえ)に掃除をやらせる訳にはいかないので、部屋のレイアウトは僕が独断で決めてます。一応弥恵からの意見も取り入れているので全部が全部僕の趣味という訳ではありませんけどね。


「それより腹減ったし早速たこ焼き食べようぜ!」

「蓮也くんったら全くもう……」

「そう言うと思って準備はできてますよ。あとは焼くだけです」

「さすが一成(かずなり)!」


 既にいい時間ですからね。それに腹ぺこなのは蓮也だけではありませんから。


「早くやろ」


 食べたい、という気持ちが体中から溢れている弥恵に千枚通しを渡して、たこ焼きのタネとホットプレートを取りに行きます。


「あれ? 弥恵ちゃんがやるの?」

「任せて」

「でも大丈夫?」

「大丈夫」


 千枚通しを弥恵に渡したからか錦田さんが心配していますね。蓮也も同じ気持ちなのか小さい声で


中松(なかまつ)さんに任せて本当に大丈夫なのか?」


 と戻ってきた僕に聞いてくる始末です。まぁ、僕もたこ焼き以外ならこんなことしませんしさせませんよ。でもたこ焼きですからね。


「2人とも、弥恵に任せて大丈夫ですよ。僕が保証します」

「一成がそう言うなら大丈夫なんだろ」

「うん、大畑(おおはた)くんが言うなら安心だね」

「納得いかない」


 弥恵が不満そうにしてますが、そう思われても仕方ないですからね。どれだけ自分が料理できないと思っているんですか。


「この前弥恵に頼まれて任せた時に「それ以上はいけない」モガモガ」


 せっかくだから蓮也たちにこの前の弥恵の料理(悲惨な事件)を話そうとしましたが、口を抑えて止められてしまいました。絶対に言わないで、という強い意志を感じたので言うのはやめておきましょう。


「ほら、イチャついてないで早くしてくれー」

「だからイチャついてませんって」


 蓮也の軽口を流しつつ、たこ焼きを作り始めます。少し多めに油を敷いてから生地を投入。具材はタコと紅しょうが、そしてネギです。そしてまた生地を入れたら僕の役目は終わりです。


「ん、ん、ん……」


 小さい掛け声と共に弥恵がたこ焼きを千枚通しでひっくり返していきます。その手際の良さに蓮也も錦田さんも驚いていますね。僕もなぜかは知りませんが、弥恵はたこ焼きをひっくり返すのが異様に上手いんですよ。


 弥恵の見事な手際でのひっくり返す作業も終わり、数分焼くとたこ焼きの完成です。ソースに青海苔、鰹節をかけて……


「さぁ、食べますか」

「「「「いただきます!」」」」


 まず1口……熱々ですが美味しいですね。会心の出来です。


「あっつい……けど美味ぇ!!」

「ほんと美味しい! タコもぷりぷりだし」

「ウマウマ」


 タコは鬼怒田(きぬた)さんセレクトなのでいい物に決まってます。大きめにカットしたのもよかったみたいですね。


 結局4人で50個以上ものたこ焼きを食べました。特に蓮也と弥恵がすごい量食べてましたね。ほんとなんであんなに食べられるんでしょうか。


「はぁー食った食った」

「大畑くん料理上手だねー」

「ありがとうございます。そう言えばもうすぐテストですね」

「うげっ」


 満腹だと幸せそうな顔をしていた蓮也がテストという3文字を聞いた途端苦虫を噛み潰したような表情になりました。


「テストの話はやめろぉ! せっかく幸福感に浸ってたのによぉ!」

「いや、浸ってていいじゃないですか。たかがテストですし」

「うん。テストなんて大したことない」

「ぐふぅぅ」

「2人とも分かってて言ってるでしょ……私もそう思うけど」

「委員長それフォローになってない!」


 蓮也には悪いですがここにいる中で蓮也以外は全員頭がいいですから。特に錦田さんなんてトップ3争いができるレベルですし。


「それで蓮也はちゃんと勉強してますか?」

「……」

「じゃあこれで今日はお開きということで」

「待って、見捨てないで!」


 蓮也が僕の腕をガシッと掴んで離そうとしません。いや、ポーズだけでしたがどれだけやばいんですか。


「仕方ありません。テスト週間は学校終わったら家に来て勉強ですね」

「いいのか!?」

「学校より家の方がやりやすいですし。弥恵もいいですよね?」

「うん」


 神様と小さい声で言ってますが大袈裟な。この程度で神様だと受験勉強手伝ったら何になるんでしょうか。


睦美(むつみ)も一緒にやろ?」

「私もいいの?」

「うん」


 おや、錦田さんのことも誘おうと思ったら弥恵が誘ってますね。やっぱり2人は仲良しみたいで微笑ましいです。それに錦田さんが来るならある程度彼女に蓮也のお世話を任せてもいいですね。


「ではテスト週間は蓮也の学力向上を目標に頑張りましょう。えい、えい、おー」

「おー」

「おー?」

「頼んます……」


 いきなりやったにも関わらずちゃんと参加してくれる弥恵と意外とノリのいい錦田さん。そして平伏する蓮也の姿を見ながら1人微笑みます。みんなと過ごすのはやっぱり楽しいですね。

「面白い」「なぜ弥恵がたこ焼きをひっくり返せるのか」「蓮也頑張れ!」など思ったらぜひ一言感想や評価をお願いします!((((ノ。・ω・。)ノ♡

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