20-雷
いつもよりも短めです。
体育祭2日前、いつもなら昼休憩にある大縄跳びの練習も今日は雨のためおやすみです。
「この雨だけど体育祭やれるか?」
「大丈夫じゃないですか? 明日は晴れの予報ですし」
「それにうちの学校水はけいいから1日あれば乾くよ」
一緒にお昼を食べるのは僕と弥恵、蓮也、そして錦田さんのいつものメンバーです。本当に最近はいつも一緒にいる気がします。楽しいからこれからも一緒にいたいですが。
「なぁ、なんか今日お前ら距離近くない?」
「気のせい」
「そうか?」
蓮也は気のせいだと思ったのか追求はしてきませんでした。ですが気のせいでもなんでもなく実際に近いんですよね。理由も僕は分かっていますが2人は知らないでしょう。
"ドガァァアン!!!"
「お、結構今のは大きかったな」
「どこかに落ちたかもね」
「それでも光ってから時間が経ってますし近くではないですね」
そう言いつつ隣の弥恵を見ると案の定固まってました。そう、弥恵は雷が……というより突然の大きな音が苦手なんですよ。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「ほら、家に着きましたよ」
「うん……」
あの後昼休憩が終わるまで弥恵の秘密がバレることはありませんでした。そして弥恵の部活もおやすみということで2人で帰ってきましたが、中に入った瞬間弥恵に抱きつかれました。
「あの、弥恵」
「ダメ」
抱きしめる力がより強くなったことから絶対に離さないという決意を感じます。このままだと歩きにくいですし色々と体に当たるのでせめて手を繋ぐくらいにして欲しいのですが……
「かずくんの近くが一番落ち着くの」
そう言われると何もできません。まぁ、いつもの事なんですがね。
「じゃあいつも通りご飯の時、お風呂の時とトイレでは無理ですからね」
「分かってる。気力で耐えきる」
何か重大な決意をしたかのように真剣な顔をしてますが、そんなことないですからね。いえ、本人からしたら重大なことなのかもしれませんが。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「寝るまで手を離さないで」
「分かってますよ」
雨が弱くなったのか先程から雷の音は既にしていません。けれどまたいつ来るか分からないからと弥恵は寝るまで引っ付いていました。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
僕は雨の日は洗濯物が干せないし傘をささないといけないのであまり好きではありません。でも雷の日は比較的好きです。だって弥恵がいつも以上に僕を頼りにしてくれますから。でもその代わり精神的には疲れる日でもありますが。
「……かずくん……」
「おやすみなさい、弥恵」
あっという間に寝た弥恵の髪を起こさないように軽く撫でたあと、弥恵の手を離し部屋から出ます。起きてる間は散々怖い目にあったんですからいい夢が見れるといいですね、弥恵。
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あと次回は体育祭のお話の予定です!((((ノ。・ω・。)ノ♡




