Beginning of the end .
ひぐらしのなく頃に、僕は一人、草の生い茂る山道を歩いていた。
何故こんなところを歩いているのか、いつから歩いているのか、覚えていない。
そんなことを考えながら歩いていると、紅いペンキで塗られた丸太を見つけた。
否、丸太じゃない。
鳥居だった。
何かあるかもしれない。
そう思い、鳥居の奥を覗いてみる。
石造りの階段に、白いものが見える。
なんだろう。
正体を確かめるために、僕は鳥居をくぐった。
白いものの正体は、少女だった。
白いワンピースにサンダル、麦わら帽子を被り、手で顔を覆って泣いている。
僕は問う。
君は誰なのか。こんなところで何をしてるのか。何故泣いているのか───と。
すると、少女は泣き止み、顔を覆っていた手を下ろし、俯いたまま言った。
「戦の終わりし日に、この星の終わりが始まる」
「右手に光の槍を持ち、光輪を背負う光の巨神が、七日でこの星を滅ぼす」
「この星に留まっていては、お前たちに未来は無い」
「この星を棄てろ。宇宙を目指せ」
「そうして、お前たちの血を残せ」
「確かに伝えた。頼むぞ。人間」
僕は問う。
それは本当なのか。何故そんなことを頼むのか。君は何者なのか───と。
「頼んだぞ、人間」
そう言い放ち、少女は、俯いていた顔をゆっくりと上げる。
その顔は
♂♀
僕は飛び起きた。
心臓がドクドクと鳴っており、全身が汗でグッシャリと濡れている。
今の夢はなんだったんだろう。
本当の話なのだろうか。
しかしきっと、誰かに話しても理解されないだろう。
それどころか、キチガイだと思われるに違いない。
窓から射し込む朝日を眺めながら考えていると、昨日の夜から点けっぱなしだったラジオから、ニュースが流れた。
「おはようございます。8月14日、午前6時のニュースをお伝えします」




