第94話 93層と94層
魚のエリアは――
恐らく、92層。
そして――
93層は、ヒヒイロカネをゲットできるエリア。
急いで――
93層に、向かう。
だが――
ちょっと欲が出たのは、内緒で――
魔法で、どんどんヒヒイロカネ周辺の鉱物を除去。
そして――
ヒヒイロカネだけになったら、そのまま収納かばんに入れていく。
除去した鉱物も――
鉄だったりする。
なので――
これも、確保。
あ!
いけない――
別に、ヒヒイロカネを採掘しに来たわけでは、なかった!
この前使った分は――
確保した。
なので――
下のエリアに、向かう。
初めて――
向かう、エリア。
俺は――
かなり興奮していたせいか、平常心を失ってしまったようで――
普通なら、こんな行動をしない。
なのに――
そのまま、94層に向かう。
そして――
階段を降り、暫く何もないと思っていたら――
突然――
鎧に、囲まれた。
今――
俺のジョブは、戦士だ。
しかも――
3つとも。
さっき――
採掘した後に、もう一度戦士になった。
だが――
周囲の警戒を、怠ってしまった。
どう見ても――
20体近い鎧に、囲まれている。
この状況下では――
商人にジョブチェンジをし、鑑定をする訳にもいかず――
そのまま、自ら打った新しい剣を鞘から抜き放ち――
先手必勝!
一気に――
振りかざす。
すると――
どうだろう。
振った先に居た鎧が――
全て、倒れていく。
そのまま……
鎧?
鎧を――
ドロップするの?
鎧を――
ドロップしたようだ。
あれ?
弱い?
そんな事を――
思っていると、背後から鎧が襲ってくる。
間に合わない!
振り向きざまに――
剣を、振る。
すると――
鎧の装備している剣を断ち、そのまま鎧までも――
切ってしまった。
うわ!
何――
この剣。
自分で打っておきながら――
思うとか、変だけど――
こんな鎧を、いとも簡単に切断とか――
威力が、おかしい。
そして――
そのまま鎧は倒れ、また鎧を――
ドロップ。
あれ?
俺って――
今、無双している?
そんな事を――
思っていたら、次々と鎧が襲い掛かってくる。
だけど――
なんか動きが、遅く見え――
鎧が振りかざす剣を、いともたやすく見切って避けて――
そのまま剣を、鎧に振っていく。
どんどん――
倒れる、鎧。
気が付けば――
立っているのは、俺だけに。
俺は――
ジョブを一つ商人に変更。
鑑定を、行う。
そして――
そのまま、周囲を警戒する。
ドロップした鎧を――
調べてみると、どうやら落とし主は――
リビングアーマーと言う、鎧の魔物みたい。
急いで――
魔石や鎧を、収納かばんに仕舞う。
しかし……
俺って――
こんなに強くなっていたんだ?
凄い――
本当に、凄い。
この剣――
本当に、凄い。
素材の声を――
聞いた。
だから――
こんな剣が、作れた。
精霊――
ありがとう。
俺は――
そう思った。
だけど――
そろそろ戻らないと。
みんな――
心配するよね。
俺は――
急いで、この場を後にした。
セシル――
待っていて。
すぐに――
戻る。
俺は――
そう思った。
新しい――
剣を、見せたい。
みんなに――
見せたい。
俺は――
そう思った。
階段を――
駆け上がる。
93層――
ヒヒイロカネ。
92層――
魚のエリア。
早く――
戻らないと。
俺は――
急いだ。




