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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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52/103

第52話 果物エリア

 ボス部屋の次にある階層は――

 確か、安全な階層。

 但し――

 下層が必ずしもそうとは限らないので、念の為慎重に進む。

 階段を下り――

 眼下に広がったその風景で、ここがどの階層か概ね理解した。

 果物エリア――

 だ。

 恐らくは――

 76層だろう。

 51層という可能性も――

 捨てきれないけれど、落下した時間と俺が魔法で何とか対応をした時間を考えると――

 51層という考えは、まずありえない。


 しかしながら――

 現実にどの階層か何となくでもわかると、安心する。

 逆に言えば――

 未だ70層以降の攻略がなされていない事から、だけど実際には71層には行っているみたいなので――

 恐らくは、過去72層で撤退したと思われる。

 俺の知る限り――

 ダンジョンは70層以降の情報はない。

 誰も――

 70層以降に進んでいないので、仕方ない。

 多分――

 70層で精魂尽きて、そのまま脱出したと考えるべきだろう。

 正確には――

 生きて70層より下に挑んで戻ってきた冒険者がいない、という事だ。

 恐らく――

 過去にもっと下へ向かった冒険者は、いるだろう。

 ただ――

 下手に下へ向かえば、強すぎる魔物に対抗できず、残念な結果となった猛者も居たはず。


 現実を知り――

 俺達は、ここでどうやって生き延び、そして地上に戻るか考えないといけない。

 俺達の実力では――

 正攻法で此処まで辿り着く事はできない。

 なので――

 直接ルートを遡って戻る、という事も不可能だ。

 大穴から――

 上に登ればいいような気もするが、そう簡単な問題ではない。

 俺は――

 まだ行った事がなかったのだが、例えば17層――

 この階層は、魚のエリアと聞いている。

 魚が――

 空を泳ぐとか、訳の分からない階層だが、大穴にもこの魚は泳いで?飛んでくるので――

 大穴を登れば、この魚の餌食になる。

 餌食と言うか――

 魚に、ぶつかってしまう。


 まだ17層なら――

 あいた!で済む。

 だが――

 これが67層であれば、残っている記録によれば――

 魚が猛スピードで突っ込んできて、人にぶつかれば数メートル吹き飛び、場合によっては人の身体を突き抜けるような凶悪さがあるそうだ。

 実際――

 70層以降の攻略がなされていないのは、このエリアを突破するのが非常に厳しいからではないかと考えられている。

 そして――

 ここが76層であれば、間近の階層である72層――

 こちらは、例えば22層は蜂エリアなのだ。

 別の階層だと――

 もしかしたら、もっと違う魔物が出現するかもしれないけれど、それでも恐らく飛来する魔獣か虫。

 下層の虫だと――

 蜂といっても、とんでもない化け物だろう。

 針に刺されたら――

 即死するような危険も、あり得る。


 なので――

 この階層で少し食料を確保し、次の階層が何かを念の為に確認――

 肉エリアであれば、ほぼ間違いなく現在地がわかる。

 後で――

 向かおう。

「セシル、果物があるので収穫してカバンに入れておきましょう」

 俺は――

 セシルに言う。

「わかった。だがどうするのだ? あのような大木を登るのか?」

 セシルが――

 聞く。

 目の前には――

 相当大きな木が、とんでもなく高くそびえたっているような感覚だ。

 高い――

 本当に、高い。


「登ってもいいですが、ここは風魔法でカットしてみます」

 俺は――

 言う。

 俺は――

 魔法使いのジョブを選択し、風魔法を遥か頭上の実に向かって放つ。

 木からは――

 離れているので、実と木の枝の接点ともいうべきヘタ?

 見えている果実のヘタと思われる部分を――

 切っていく。

 シュッ――

 風魔法が、飛ぶ。

 そして――

 落ちる果実。

 え?

 大きい?


 俺がカットし落下させたその実は――

 恐ろしい音と共に、地面へ落下。

 ドシン!

 地面が――

 揺れた。

 俺の頭ほどありそうな――

 大きな実は、何だろうか?

 俺は――

 鑑定をする。

 ココヤシ:外皮は固く、木から落下した実の直撃で死ぬ事もある。

 外側の皮は良質な繊維が得られ、ロープの材料になる。

 内皮は容器に加工できる。

 実の中には液体が存在し、ココナッツジュースとして飲用できる。

 実もそのまま食べる事もでき、ココナッツミルク、ココナッツオイルの原料にもなる。


 ずいぶん――

 利用部位のある果実だ。

 便利――

 だな。

 ある程度――

 確保しよう。

 そして――

 鑑定結果を、セシルに伝える。

「色々便利な果物なのだな。しかし魔法で収穫となるとそうそう採れないようだが、どうするのだ?」

 セシルが――

 聞く。

「まあ、次の階層でお肉を確保できればいいけれど、そうでなければ暫くは食糧をこの階層で賄わないといけないから、その都度収穫する感じでいいんじゃないかな? それより困ったのは、野菜が採れない事の方なんだ」

 俺は――

 答える。


「うん? 野菜が採れないとどうなるのだ?」

 セシルが――

 首を傾げる。

「ええとね、このココヤシという果実ってどれほどの栄養があるかわからないけれど、栄養が偏ると様々な影響が出る……そう俺は思っているんだ」

 俺は――

 説明する。

「どういう事なのだデルク? 思っているのであって、確実な話ではないんだな?」

 セシルが――

 確認する。

「そうだね、人から話を色々聞いたり本を読んだりそれらを考えると、どうも偏った食生活を送ると、集中力がなくなったりイラついたり、あまりいい影響はなさそうなんだよ」

 俺は――

 答える。

 こういった下層で――

 集中力が切れたら、死活問題だから。

 気を付けないと――

 いけない。

 俺は――

 そう思った。


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