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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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47/125

第47話 それぞれの自己紹介

 俺が――

 自己紹介をすると、目の前で女性はじっと俺を見ているようだ。

 沈黙――

 が続く。

 そして――

「セシル・ヴァウテルス」

 名前だけ――

 言った。

 ぶっきらぼうだ。

「今の現状ってわかるかな?」

 俺は、聞く。

「……私は、同行していたパーティーメンバーに突き落とされたようだ」

 セシルが――

 なんだかぶっきらぼうな言い方で答える。

 だが――

 仕方ないだろう。

 突き落とされた――

 のだから。


「それは本当? 確かに君が落ちてきた時、近くに冒険者の姿を見たけれど、どうして突き落とされたのか、わかる?」

 俺は、確認する。

「……私は嫌だったんだが、パーティーは遊び人狩りを行っていたようだ。そして貴方を、貴方とその連れを追っていたみたいで、私は恐らくだが、貴方を監視するように言いつけられた。そして大穴の淵に連れられた……その時、背後から誰かに突き落とされた、という訳だ。たぶん私を貴方にぶつけようと思ったのだろう。そしてそれは見事命中」

 セシルが――

 淡々と喋る。

 だが――

 声が、震えている。

 怖かったんだろう――

 そう思う。


「じゃあ俺の職業が遊び人って知っていた?」

 俺は、聞く。

「ええ……あの時、3つのジョブ全て遊び人を引き当てた人でしょう? 私はその後に呼ばれ、選定を受け神聖騎士になった」

 セシルが、答える。

 あの時に――

 凄いのを引き当てた人がいたはずだけど、彼女がそうだったんだ。

「その、神聖騎士って確か今回一番凄いと言われている職業だよね?」

 俺は、言う。

「確かに滅多に出ない、とんでもない職業と聞いていた。それが駄目だった」

 セシルが、言う。

 え?

 駄目って、何だろう?


「どうして駄目なのかな?」

 俺は、聞く。

「レベルが上がらない、成長が遅すぎると皆に散々指摘された。しかしどうしろというのだ? こう言っては何だが、パーティーメンバーの誰よりも魔物を仕留めた。3倍は仕留めた。だがそれでもレベルは上がらない。皆早く中層に行きたいと言っていた。私のレベルが低すぎて中層に行けない。そして最後は見捨てられ、こうして突き落とされたという訳だ」

 セシルが――

 説明する。

 淡々と言っているけれど――

 声も震えているし、今では肩も震えている。

 辛かったんだ――

 そう思う。


「ああうん、そして俺を仕留めるのに利用されちゃったんだね」

 俺は、言う。

「すまない。結果的に私も遊び人狩りに加担した訳だ。何故遊び人がいけないのか、追わねばならないのか、最後まで理解できなかった……どうしてなのだ?」

 セシルが――

 そう聞いてくる。

 俺のほうが――

 聞きたい。

 だが――

 俺にも、わからない。

「その前になんだけど、セシルって呼んでいい? 俺はデルクと呼び捨てでいいよ」

 俺は、聞く。


「じゃあデルク、デルクは私を恨むのだろう?」

 セシルが、聞く。

「え? 何で恨まないといけないの?」

 俺は、驚く。

「私のせいでこうなった」

 セシルが、言う。

「うーん……そんな事はないよ。あ、それとさっきから気になっていたんだけど、その装備、外せなかったんだ。どうやったら外す事ができるの?」

 俺は、聞く。

 重そうだ――

 その装備。

「これ? 後ろにボタンがあって、押せば外れる……え? 外れない? ヘルメット……どうしよう、ヘルメットも外れない。今思えば私は自分で装備を外した事が無い」

 セシルが――

 困惑している。

 え?

 自分で外した事が無い?

 どういう、ことだ?

 俺は――

 首を傾げた。


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