表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/138

第35話 複数の視線

 9層の魔物を――

 どんどん仕留める。

 だが――

 やはり、違和感を覚える。

 何やら――

 気になる視線。

 更に――

 増えている気がする。

 さっきは――

 1つか、2つだった。

 だが、今は――

 3つ、4つ……

 いや、もっとか?

 俺は――

 背筋が寒くなる。


「やばいな。ボス部屋に行くぞ! そして、魔法陣で外へ出る」

 ヴィーベが――

 真剣になっている。

 あの、ヴィーベが!

 いつもは――

 ふざけて、リニをからかっているヴィーベが。

 今は――

 全く違う。

 真剣だ。

「何が起こっているの? まさか遊び人狩りをダンジョンで?」

 リニが――

 不安になっているようだ。

 俺も――

 同じだ。

「遊び人狩りって何でしょう?」

 俺は、聞く。


「何だデルク、お前の同期の奴達狩られかけていただろ? お前は早くにトゥーニスさんの庇護を受けたから大丈夫だけどな、そういった庇護を受けていない遊び人は、教会の勢力に襲われているんだよ」

 ヴィーベが、説明する。

 うん――

 わかってはいる。

 俺は――

 そうならないようにと、色々前もって備えていた。

 だけど――

 実際は……

 備えても――

 こうして襲われる。


 俺が――

 考え込んだのを見て、ヴィーベが言う。

「今は考えるな。まずはボス部屋だ。行くぞ」

 ヴィーベが――

 俺の背中を押す。

 俺達3人は――

 移動を開始した。

 走る。

 走る。

 後ろから――

 視線が、追ってくる。


 流石に――

 ボス部屋では、襲われなかった。

 その代わり――

 ボスと戦わなければならない。

 何せ――

 部屋に入れば、すぐに扉が閉まる。

 どちらかが全滅するまで――

 扉は、開かないようになっている。

 俺は――

 剣を構える。

 ゴブリンが――

 2体いる。

 10層のボス――

 2体同時だ。


 だが――

 あっけなく、ボスを仕留める。

 弱い。

 5層のボスより――

 少し強いぐらい。

 魔石を――

 回収していく。

「今のうちだ。流石にボス部屋を突破するには時間がかかるだろう? その間に地上へ出る」

 ヴィーベが、言う。

 急げ――

 そう言っている。

 俺達は――

 休憩所へ向かった。


 今――

 俺達3人は、魔法陣の前に居る。

 先回りされて襲われる……

 という心配もしたが、誰も居ない。

 よかった――

 そう思った。

 だが――

「早く行きましょ!」

 リニが、叫ぶ。

「まあマテ……待ち伏せもあり得る……俺から行く」

 ヴィーベが――

 魔法陣に踏み込む。

 なんだかんだで――

 年上のヴィーベ。

 つい、頼ってしまった。

 だが――

 ここにきて、声が裏返っている。

 本当は――

 ヴィーベも、不安なのだろう。

 だけど――

 このメンバーでは、一番年上。

 不安を見せないようにと――

 敢えて、おちゃらけていたのだろう。


「わ……私もすぐに行くから!」

 リニが――

 震えている。

 なんだかんだで――

 女の子だ。

 内心の不安を――

 全く隠そうとしていない。

 声も、震えている。

 だが――

 いつまでたっても、ヴィーベは魔法陣から消えてくれない。

「あ、あれ?」

 ヴィーベが――

 戻ってくる。

 え?


「リニ、お前から行け!」

 ヴィーベが、言う。

「え? やだよ!」

 リニが、抵抗する。

「あのな、俺が踏んでもいけなかったんだよ。ならお前がやるしかねえだろ?」

 ヴィーベが、説明する。

 行けなかった?

 どういう、ことだ?

「う、それって問題じゃないの?」

 リニが、不安そうに言う。

「あの、俺がしましょうか?」

 俺は、言う。

「危険だがやるか?」

「はい。ここに立てばいいんですよね?」

 俺は――

 魔法陣の中心に立った。

 だが――

 一向に、変化がない。

 光らない。

 何も、起きない。


「あの……どうなってるのでしょうか?」

 俺は、不安になって聞く。

「リニ! お前もやってみろ!」

 ヴィーベが、リニに言う。

「ひいい……怖いわヴィーベ」

 リニが――

 震える体を何とか動かし、俺と入れ替わりに魔法陣の中心に入る。

 だが――

「何よこれ……反応ないじゃないのよ」

 リニが、絶望した声で言う。

 魔法陣が――

 機能していない。

 なぜ?

 どうして?

 俺達は――

 地上に、戻れない。

 俺は――

 背筋が凍る思いがした。

 罠だ――

 これは、罠だ。

 俺達を――

 ダンジョンに閉じ込めるための。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ