第296話 素朴な疑問
【読者の皆様へ】
いつも「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」をお読みいただきありがとうございます。
まずご報告を。別作「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」はアルファポリス様より書籍化中で、コミカライズがこの夏開始予定です。また3巻はコミカライズ連載開始に合わせての出版を目指しております。応援してくださっている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
そして本作についてお願いがあります。現在の予定では第300話で完結となります。続きを書くかどうかは皆さんの反応次第です。「まだ読み足りない!」と思ってくださる方は、どうか評価とブックマークをよろしくお願いいたします。ランキングに入るようでしたら、300話以降も執筆いたします。
俺とレイナウト、そしてヴィーベさんの3人は、トゥーニスさんと共に陛下の元へ向かいました。
しかしながら……今更だけど、陛下って確か自らを国王ヴィッテヴェーン16世と名乗ってたけど、どこかで見たのですが、時々陛下の名前がシーグヴァルドとなっているのです。
陛下のフルネームはアウフスタイン・シャーク・ノルベルト・ルドルフ・ヴィッテヴェーン
シーグヴァルドってどこから来たのだろう?
陛下の本名にシーグヴァルドと言うのはありません。
しかしこれは何らかの理由があるのでは?
まさかと思いますが、本当はシーグヴァルドも名前の一部で、本人の名前ってもっと長いとか?
「何?シーグヴァルドってどう言う事だ?なかなか面倒な事を聞くな、デルクは。」
今更知っても、と思うのですが、何故か妙に気になってしまって。
「ああ、それだがな、元々シーグヴァルドと名乗っていたのだよ。それも大昔の話だがな。」
途中で名を変えたって事ですか?
「もう300年か400年ほど前の話だし、本当の所どうなのかはもはやわからぬようだが、最初の国王はシーグヴァルドという名だったようだ……つまりシーグヴァルドと最初に名乗った俺のご先祖様の事だが、当時はヴィッテヴェーンと言う姓ではなかったようだ。」
国の名もヴィッテヴェーン。
この都市の名も城の名もヴィッテヴェーン。
もしかして冒険者時代にそう名乗っていたの?何でだろう?
「ぶっちゃけ俺も知らんのだ。まあ、何かがあって改姓したのだろう。」
もっと掘り下げて聞きたかった気もしますが、もう謁見の間です。
今はもう、陛下のおふざけは俺達には意味を成さないので、陛下も普通に会って下さいます。
で、謁見の間に入ると、既に陛下は玉座に座っていました。
どうやら別の誰かと話しているようです。
暫くすると終わり、俺達の番に。
と言うか突然呼び出されたので、今の状況がいまいちわかっていません。
「おおデルクよ!突然呼び出して済まぬな!」
俺達の前の人はもういいのでしょうか?
「おい親父、いいのかあれ?なんか大事な話だったんじゃねえのか?」
「たいした事はない。皇国の動向を探らせておるんだが、単なるその報告だ。」
いやそれ大事じゃないですか!
何せ今から事を構えようとしているのは、皇国なのですから。でも皇国って……国の名前って何だろう?皇国としか知りません。
「それより親父、デルクは知りたい事があるようだ。親父は冒険者時代シーグヴァルドって名乗ってるのに、シーグヴァルドって本名に無いのは何でだ?俺も知らんから答えられなかった。」
「……後で話そう。」
別に教えてもらわなくてもいいのですが、しかもあの陛下の顔を見たら、知らない方が良い気がします。
深く聞かないでおきましょう。
「それよりいよいよ皇国と事を構えるのか?」
「ああ、いよいよじゃ。どうやら新たな教皇が誕生したらしい。叩くなら今じゃ。」
え?もしかしてさっきの人が報告してくれたの?
それにしては呼び出されたタイミングが微妙……。




