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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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295/298

第295話 セシルの幸運

【読者の皆様へ】

いつも「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」をお読みいただきありがとうございます。

まずご報告を。別作「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」はアルファポリス様より書籍化中で、コミカライズがこの夏開始予定です。また3巻はコミカライズ連載開始に合わせての出版を目指しております。応援してくださっている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。

そして本作についてお願いがあります。現在の予定では第300話で完結となります。続きを書くかどうかは皆さんの反応次第です。「まだ読み足りない!」と思ってくださる方は、どうか評価とブックマークをよろしくお願いいたします。ランキングに入るようでしたら、300話以降も執筆いたします。

 セシルは元々運がなかった。

 そして幼少時からお世辞にも幸せな人生を歩んでいるとは言い難い、いわゆる不幸を背負っているような女の子だった。


 だがセシルは持ち前の性格なのか、その事に関して一切の文句を言った事がない。

 周囲の他の子供と比べ、明らかに劣る自身の環境。

 そんな中セシルは自分の出来る範囲で努力をしてきた。


 残念ながらセシルは器用な方ではなかったので、ひとつ覚えるのに人の3倍もの時間がかかってしまっていた。

 だが一度覚えてしまえば決して忘れる事のないというセシルの強みもあり、徐々に力をつけていった。


 そんなある日……セシルが9歳の時、転機が訪れた。

 選定の日である。


 本来ならば10歳を待たねばならないが、丁度赤の日。

 この時に選定を受ければより良いジョブを得られる確率が上がるので、上は12歳程から、下は8歳程までが赤の日に選定を受ける。何せ5年に一度の貴重な時だからだ。


 そんな時セシルは、自分の前に神童と言われていた少年の姿を見た。

 彼は周囲の期待を一身に背負い、一体どんな職業に就けるのだろうと、特に司祭様が注力していた。

 司祭様の秘蔵っ子。

 だがその期待はあっさり裏切られた。

 遊び人を選定してしまったからだ。

 セシルも遊び人については聞いた事がある。

 よくわからないが教会が目の敵にしているという。


 セシルも人伝にデルクと言う目の前にいる少年がその危険性を認識し、万が一遊び人を選定してしまった場合の対処法を周囲の……主に私塾に通う生徒に伝えていた事を。


 セシルも一応頭に入れてはいたのだが……。


 あろう事かこの少年は3回も選定を受け、全てが遊び人……。


 そして去って行った。その後、誰が最初に選定を受けるかで一悶着があった。

 何せ3度も遊び人を引いた後だ。

 次も遊び人になるのではないか?

 そう思い誰もが嫌がった。


 そして白羽の矢がセシルに立った。


 不幸な少女であると周囲が認識していた彼女ならいいだろう、と。


 勿論セシルも知っていたが、知らない振りをして選定を受けた。

 その結果……

 神聖騎士と言う、選定を受けて得られるジョブのうち、最も上位の1つとされる超レアなジョブを射止めた。


 その日から周囲のセシルに対する扱いは変わった。

 自分はやっと日の目を見、今までの不幸から脱却し、幸運をつかんだのだ……。


 そう思ったのもつかの間、実際は幸運などではなく、期待されていただけにその成長速度の遅さから徐々に煙たがれ、やがて捨てられるという憂き目に遭ってしまう。


 ダンジョンの大穴から突き落とされたのだ。事故で死んだ事にしてしまおうという算段。


「きゃあーーーー!!!!!!」


 セシルは体を浮かせたりする魔法は使えなかった。

 落下に身を任せるしかない。

 どこまで続くか分からない大穴。

 奈落の底とも言われるその穴の底にそのまま自分の身体は叩きつけられるのだろうか?いや、その前に遊び人狩りのターゲットにぶつかりそう。

 ごめんなさい。

 自分だけではなく赤の他人まで不幸にしてしまう……。


 大方の狙い通り、セシルはその見知らぬ人にぶつかってしまう。


 しかしセシルには幸運の女神が付いていたのか、セシルは知らずその幸運をつかんだ。

 いや、相手に掴んでもらったのだが、その後必死にしがみ付いた。

 この日を境にセシルの運命は変わった。

 運命の人。


 セシルは気が付いた時そう感じた。

 何せ目の前にはいつか見た神童と言われた少年がいたからだ。


 デルク・コーネイン


 セシルより1つ年上の少年。


 この日よりセシルはデルクと共にずっと生きようと決心をした。

 不幸だと思っていた人生が、この出会いから変わり始めた。


 ……


「セシル、どうしたの?」

「デルク、一寸思い出していたんだ。」

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