第27話 金さえ払えば学べる場所があるんです
(回想)
俺は――
採取のスキルで得たアイテムを街で売り、そのお金で私塾と言っていたが――
そこで色々学んだ。
私塾――
金さえ払えば、誰でも学べる場所。
教会とは違う。
教会は、無料だが教えることは限られている。
だが、私塾は違う。
金を払えば――
何でも教えてくれる。
色々な人が、出入りしていた。
それこそ――
簡単な読み書きだけ学びに来た人。
複雑な計算を学びに来た人。
経済を学びに来た人。
そして――
ちょっと言えないような事を学びに来た人もいるみたいだけど……
例えば、女のだまし方とか。
異性にモテモテになる方法とか。
いやいや――
そんなの、教えてくれるの?
俺は、驚いた。
そんな中――
知り合った同年代の人が、何人かいた。
「もうすぐ選定だね」
とか言いながら、色々学んだ。
皆、お金を払って学んでいるので――
志のある人は、真剣に学んでいた。
遊びで来ている人は、いない。
金を払ってまで――
学びたい人だけが、ここにいる。
俺は――
社会の仕組みや経済について学んだ。
また、選定にあたって各職業の事を――
教会では教えてくれない事を、教わった。
そんな時に――
遊び人という職業を知った。
遊び人は、教会からよく思われていない。
毎年、遊び人に選ばれた人は――
不慮の事故や行方不明で、殆ど消えてしまう事。
それを知って――
俺は、ぞっとした。
なので――
俺は、万が一があると困るので、調べた。
そう、遊び人を。
すると――
意外な事に、大人の遊び人は何人か健在で、身分を偽り、名を偽り暮らしていると。
そして――
その中の一人が、トゥーニスだった。
俺は――
トゥーニスを知り、運よく会ってもらう事ができた。
そして……
まさかの遊び人に自分が選ばれ――
トゥーニスの所に行くと、保護してもらえた。
(回想終わり)
その私塾で出会った同年代の子供が――
ここにいる!
あの時、一緒に学んでいた仲間たちだ。
遊び人という問題は――
結構、根が深そうだ。
だけど、何で遊び人だけ?
あまりよろしくない職業って、他にもあると思うんだけど。
詐欺師とか――
あるようだ。
そっちの方を取り締まったら?
と思うのだが。
あ、脱線した。
どうやら――
トゥーニスは、遊び人に選ばれた子供を助けに動いてくれていたようだ。
そして、運よく生き残っていると保護し――
連れて匿ったり、別の場所へ連れて行ったり。
どうやら――
俺が採取しているのは、そういった活動で必要らしい。
だけど――
ここに留まっている遊び人は、そんなにいない。
どうやら、トゥーニスが保護した子供は、ここに留め置かないようで――
俺のように、自らやって来た人だけしか留まっていないようだ。
こうして更に日時は過ぎ――
俺が、ここで暮らすようになって2ヶ月ほど経過した。
その間にも――
採取を行ったり、座学を学んだり。
そして、自分だけの時間が出来た時は――
一生懸命、ぎりぎりまで色々なジョブチェンジをし、スキルを発動させレベル上げを行っていた。
とにかく――
何か追手がやってきたら、逃げないといけない。
なので――
隠れるスキル、魔法での移動および補助を学んだ。
ほんのちょっぴり――
回復魔法を使えるようにしたり。
毎日、毎日――
訓練の日々だった。
そして――
俺は今、一生懸命に製作しているものがある。
スキルを上手く使えないといけないので――
難しい。
だが――
これができれば、もっと役に立てるはずだ。
俺は――
集中して、作業を続けた。




