第267話 2人の新たな人柱
「今から流れを説明します。」
俺はざっと説明しました。
選定板を2つ用い、先ずユスティネさんのファーストジョブを遊び人に変更する。
まあ今までの過去の事例から、ファーストジョブの転職には精神の異常を引き起こすような問題は聞いた事がなかったからですが。
その後はユスティネさんとトゥーニスさんのそれぞれセカンド・サードジョブを遊び人へ選定を行います。
因みに何故先にユスティネさんのファーストジョブなのか?
それはトゥーニスさんは間違いなく全て遊び人になれるでしょうが、ユスティネさんが条件を満たしているか分からないからです。
なのでもしファーストジョブで遊び人が選択できない場合は、アイテムを使い運を上昇させ、条件を満たす必要があります。
「では手順はこんな感じになります。何か質問はありませんか?」
するとトゥーニスさんが、
「デルクよ、もし俺だけ精神異常を引き起こしたらどうするのだ?」
「その時はユスティネさんに任せますが、万が一の時は近くに俺達が待機していますから、何とかしてこちらに知らせてほしいです。2人共に精神異常を引き起こした場合は、お2人の身に危険があると判断した場合は俺達が間に入ります。ただ、一方的に、しかも音もなく危害を加えていた場合は対処できるか分かりません。それも含めての……実験ですから。」
人柱になるのはこういう危険があります。
2人には申し訳ないですが、それが現状なんです。
「デルクはどうするのだ?」
「選定が終われば選定板を含め全て引き上げこの部屋を可及的速やかに退出しますよ。」
……
俺は5人の視線を一身に受けつつも、選定板を収納かばんから取り出し、早速もう一基を作っていきます。
そうは言ってもスキルで殆どできてしまうので、ここで気を付けないといけないのは同じ機能の物を作らないといけない、という事です。
なのでここは思い切って2基同時に作りました。
そしてこの2基で2人の選定を同時に行えば、条件は同じになるはず。
「流石だな。選定板をこうも簡単に作り上げてしまうとは、いやはや……」
うーん、どうなんだろう。
生き残るためにこういった道具作成関連のスキルを上げておかないといけなかった訳だし、本当ならレイナウト達にも行ってほしかったけれど、3人にはそんな余裕がなかった。
俺は3つのジョブでのごり押しがあったからいいけれど、3人にはなかったのでできる事は個人の生存率を上げる=3人のレベルを上げる事だったので。
今となってはそれも懐かしいな、と思います。
で、完成。
「一応テストも兼ねて実験をします。2人とも選定板の上に手をかざして下さい。先ずはファーストジョブの転職、何が選択できるか確認します。」




