第255話 レイナウトとロースの様子がおかしい
さっきからレイナウトがそわそわしているのに気が付いたんだけど、そう思っていたら今度はロースの様子がおかしい。
「ロース!これからどんどんレベルアップしよう!」
「ええレイナウト!一緒に頑張りましょうね!」
最初は手を取り合って喜んでいたんだけど……。
「レイナウト……」
「ロース……」
「ねえレイナウト、この喜びをどう表現したらいいのかしら!」
「ああロース、俺も何だか気分がいいんだ!俺のロース!」
「私のレイナウト!」
なんとこの2人、俺とセシルが目の前にいるのに突然こんな風になっちゃって、しかもお互い抱き合っちゃっているんだ。
そう言えばさっきもセシルが俺に抱き着いてきたけれど、目の前で起こっている出来事、つまり2人もさっきのセシルと一緒のような雰囲気。
まあ2人はお互い好き合っていて、お互いの気持ちを確かめ合ったようだからいいのだけど、でもこれ今、しかも他人がいる所でする事じゃないよね?
そしてセシル!またそわそわしている!
「デルク!私もしてほしい!」
わ!また抱き着いてきた。絶対おかしい!
嬉しいけどそうじゃない!どうなっているんだ?
すると精霊から念話が。
【ねえお取込み中悪いんだけど、3人って今状態異常よ?】
【え?どういう事?】
【どういう事って言われてもねえ。】
フォスさん教えてくれてありがとう。
しかしわからないなあ。
あ、先ずはセシルを鑑定しよう。
俺は早速セシルの状態を確認します。
【セシル・ヴァウテウス】
【状態:精神異常】
【14歳でセカンド・サードジョブを取得した事による精神の高揚が限度を超えたため、精神に異常をきたしている。影響は異性に対する好意の異常な増幅。その後反動で行動に出る。】
ええ!?ってこれはどうしたら?
「デルク!デルクは私の事好き?嫌い?私は大好きだ!」
「一寸セシル、口をすぼめるのやめて!それは精神が異常をきたしているからなんだよ!」
「デルクの意気地なし!」
あれ、鑑定に続きがある。
【ある程度満足すればやがて落ち着く。】
満足って?つまりセシルの気持ちにうまく応えてあげられたらいいの?
「セシル、俺もセシルの事は大切に想っているよ。」
「そんなのじゃわからない!」
ああ!余計に興奮している?失敗だ。
「ええとその、俺もセシルの事が大好きです。」
「本当?嬉しい!じゃあキス!キスを!!」
うわあ、これしちゃっていいのかな?でもこんな状態でキスしちゃったら、後でセシル怒るよねきっと。
注:自分に対するセシルの好意に全く気が付いていないデルクだった。
そして未だ興奮しているセシルは、
「私のファーストキス受け取って!」
……
「……ク、デルクしっかり!」
あれ?何だか揺すられているよ?どうしたのかな?
気が付くと、目の前に顔を真っ赤にさせながらオロオロしているセシルの姿がそこにはありました。
俺は何があったのか全く覚えていないのでした。




