第250話 ファーストジョブにも
「何だかいくつか選択肢があるんだ。どういう事だろう?」
今思えば選定板でのセカンド・サードジョブの選定、具体的にどう表示されていたか見ていなかった事に気が付きます。
あの時は必死だったから、仕方がないといえば仕方がないのですが。
しかしこんな選択肢は無かったはず。
あれば少なくともサードジョブを選択する前に司祭様が止めたはずだと考え……そもそも教会側があれほど遊び人を毛嫌いしていたのであれば、間違いなく違う選択をしたか、そもそも選定を中断させるなどの対応をしたはず。
何かがおかしい。だけど何だろう。
「セシル一旦手を離して。一寸問題があった。」
「わかった。表示が変だったがそれか?」
「そうなんだ。有り得ない事だと思うけれど、セカンド・サードジョブの選定、何故か選択肢が出た。」
「じゃあ自分で選択する事が出来るの?」
「そうかもしれない。しかしその条件がわからない。」
「じゃあ選定する?」
「その前に、ファーストジョブの転職、若しくは上位職へのクラスチェンジができるか調べたいんだ。ただセシルのジョブは神聖騎士だから、恐らく上位職へのクラスチェンジはできないと思うけれど。それと、一応ステータスの変化がある装備は外しておいてもらっていいかな?その後今度は可能な限り装着した状態で調べたいんだ。」
「わかった。」
セシルは鎧を外し、剣も床に置き、服だけに。
「じゃあもう一度選定板に手を。」
セシルはデルクの言う通りに手を置く。
「うーん……クラスチェンジはやっぱりできないみたい。転職は……可能だね。ただ遊び人の表記はないんだ。それにセカンド・サードにも遊び人はない。じゃあ次は装備を可能な限り整えてくれるかな?」
「全部?」
「うん。別に誰かに報告するつもりで確かめていないからね。」
セシルは指輪やネックレスなどを身に着けていきます。その後に今まで装備していた鎧をもう一度装着し剣を帯びます。
装備を全部着けたセシルはやはり神聖騎士らしい佇まいで、ここがダンジョンの拠点でなければさぞ様になるだろうと思ってしまいます。
「準備できた。」
「じゃあセシル、手をまた置いて?」
「ん。」
さて今度は……あ!遊び人がある!
「セシル!あったよ遊び人が!」
今はファーストジョブの項目。
「一度手を放して?」
どうやらファーストジョブのジョブチェンジ・クラスチェンジはセカンド・サードジョブの選定とは同時にできない様子。
こうして一度手を放す必要があるみたい。
「わかった。」
セシルが手を放します。表示が消えます。
「もう一度いい?」
「わかった。」
セシルが選定板に手を置くと……
● ● ● ●
<セシル・ヴァウテウス>
選択可能なセカンドジョブ……
選択可能なサードジョブ……
● ● ● ●
と再び表示が出ますが、その中に……ある!遊び人だ!
「セシルあった!」
セシルも表示板を見ます。
「これどうやったら選べる?」
表示プレートを触るのかな?
本来はどうだったかな?確か自分で表示プレートを触ったらスタートして、ランダムな選定がスタートしたんだよね。
選択可能なのに何故ランダムなの?それが疑問なんだよね。
そして今は選択可能と表示されている。これは何が違うんだろう。




