第249話 選定板
鑑定でどうしたらいいか分かったので、後は材料を用意し、製作するだけ。
ミスリル・オリハルコン・魔石
<必要スキル:道具作成・錬金術・付与・鑑定>
あれ?ステータス表示プレートと一緒じゃない?素材以外は。
一応表示プレートを取り出して確認します。どんなジョブを得たのかこれで分かるからです。
しかし俺は1つ見落としていました。
俺が以前作った表示プレート、改が付いているんです。
その違いがわからずセシルが選定板に手をかざした時、その違いを知ってしまい驚く事になるのですが……。
表示プレートと選定板、もしかして仕組みは似ている?
だけど違う所があります。精霊です。
精霊は素材ではありませんし、スキルでもありません。
精霊を使役するのにスキルは必要ですが。
因みに選定板には上位の精霊が宿っているようです。
どうやら精霊鞄と同じように精霊にお願いすれば問題ないみたい。
ステータス表示プレートは、単に使用者の情報を表示するアイテムなので精霊は関与する必要は無いようです。
しかし選定板は人のジョブを変更するので精霊が関わってくるそうです。
じゃあ司祭って精霊を使役できるの?
単に選定板の中にいる精霊へお願いをするのが司祭らしいです。
あれ?じゃあ精霊使いって選定板を使えるんじゃない?
これはロースにも関わってくる話かもしれません。後で伝えておこう。
因みにこの選定板、一般的には10歳前後の時に選定を行い、それとは別にセカンド、サードジョブの選定、転職をするアイテムとされていますが、実はもういくつか隠された能力があるんです。
ジョブの統合、そして上位職へのランクアップ……クラスチェンジとも言われるのですが、要は今のジョブより上位にあたるジョブへの移行。
転職は1からジョブを得るのに対し、クラスチェンジは上位職への移行とその意味合いは違うんです。
実はこれらは殆ど知られていない。
滅多に上位職へクラスチェンジをできないからだとされているから。
ジョブのレベルが5になると一応可能。
しかし上位職への条件はそれだけではなく、その条件を満たすのがかなり困難なのだ。
しかもどうしたらいいのかも知られていない。
しかしこれは後にデルクが知る事になる。
……
出来上がった選定板。
今回は改の字も出ておらず同じ仕組みの物ができた様子。
ただ何となく、俺が作ったせいかどうか分からないけれど、少し違う何かを感じます。まあ気のせいかもしれませんが。
「よしできた!」
何故精霊が関与するのか意味不明です。
もしかしてスキルやステータスにも関わりが?
ですがそう言った解析はまた今度。
「流石デルク。じゃあ早速私が。」
いやいやセシル一寸待って。
「一寸待ってね。一応司祭になっておくので、何もしないけど選定板に手をかざしてみてほしいかな。」
その前に表示プレートを選定板にくっつけます。これで表示プレートに情報が表示されるはず。
「わかった。」
セシルが手をかざすと、選定板にくっつけた表示プレートが反応を示します。
<セシル・ヴァウテウス>
選択可能なセカンドジョブ……
選択可能なサードジョブ……
あれ?聞いた話と違う気がしますが何?
選択可能と出ているけれど、選ぶ事が出来るの?




