第233話 遊び人部隊、ダンジョンへ
「さて、お前等の実力がわかっただろう?遊び人部隊はデルク達に近づく事すらできなかったではないか?」
あ、駄目じゃない陛下だ。
「しかしあれは精霊が……」
「黙れ!」
あ、陛下がご立腹だ。
「其方等も精霊使いにジョブチェンジできたはずだ。デルクは精霊使いをも選択し、あそこまで精霊を使役できるまで頑張った。そしてそこにおるロースと言ったか、彼女は純粋の精霊使い。それを相手にするのに何を精霊が、だ!」
皆押し黙ってしまいましたね。まあ当たり前?
「それに余の身近なメンバー以外でデルク等に剣戟を届かせる事ができたのはデルクの兄弟子ヴィーベとリニだけではないか!貴様等の実力はこの程度だ。さっさとダンジョンへ向かい、デルク達にレベリングを請え。」
「すまんなデルク。それに君達。あいつ等は教会の勢力を自らの力で国から追放したと過信していてな。そのせいで増長していたのだ。そして一度慢心してしまうとこれ以上の成長は厳しい。勝手に己の限界を決めてしまい、そして現状に満足してしまう。無論そうでないものもいるのだが、まあ大多数はこの程度なのだよ。すまぬがこいつ等に現実を見せてやってはくれんか?」
トゥーニスさんが頭を下げて来るんだけど。
「余からも頼む。余もレベル10と慢心しておったのやもしれぬな。デルクはサードジョブをもってすればやすやすとレベル10を超えるようじゃから例外として、余は格下だったはずのレイナウトと言ったか?格下と侮った事を詫びよう、そしてレベル9に余の攻撃全てを防がれてしまった。余は剣聖のレベルも10だ。しかしレイナウトは魔法戦士だろう?それなのに一撃を与えられなんだ。それを言えば宰相、其方もだろう?」
「は!私は賢者のレベル10でございますれば、本来レベル9如きに後れを取っては決していけないのでございますが、私に王妃様やメルヒルト殿、トゥーニス殿とユスティネ嬢、この面子でデルク殿以外の3名に一撃すら与えられぬ愚かさ。返す返すも恥ずかしゅうございます。どうかデルク殿、我等に是非ともご助力を。そして我等はレベル9の3名に後れを取った愚か者でございます。」
……何が言いたいのか意図がつかめないけれど、決して俺等だけに向かっての言葉でないのがわかります。
陛下達の後方にいる遊び人部隊全員が項垂れています。
陛下と宰相閣下、こういう時の2人の連携は見事です。
「まあ言いたい事、伝えたい事は何となくわかりました。しかしここでこうしていても仕方がないので、当初の予定通りダンジョンへ向かいましょう。」
……
俺達は65層へやってきました。正確にはボス部屋を攻略し、休憩所にいるのですが。
で、陛下を中心とした宰相閣下を含めなんと王妃様もレベル10だったとか。トゥーニスさんとそのお母さまもレベル9なんだとか。
そんな高レベルだからこそなのか、ここまではあっという間にやってくる事が出来ました。
さすがは歴戦の方々です。
しかしいよいよここからです。




