第232話 このメンバーでレベリング、本当にいいのでしょうか?いやよくない!
遊び人部隊20名。
彼等はいいでしょう。
それとヴィーベさんとリニさん。
ぶっちゃけ何で遊び人部隊にいなかったのでしょう?
商人ギルドの受付だったし。
本人達はあの街から離れたくなかったという事だけど、本当は命令されていたのではないかな?
まあ今はどうでもいいです。
さて問題はそれ以外です。
陛下は論外です。
一国の国王が今更時間をかけてレベリング?
まあそれも王太子が国に残っていれば問題ないのかもしれませんし、補佐する立場の宰相閣下が残ればいいのですが、彼等もここに居ます。
そして万が一の時はもう少し王位継承順位が落ちても国王陛下の息子がいればまだいいでしょう。
でしかし目の前には王位継承を放棄したらしいトゥーニスさんがいます。
あと陛下の奥様2名とトゥーニスさんの婚約者。
このメンバーを引き連れちゃっていいの?
国の中枢がダンジョンでレベリングって……。
考えれば考えるほど頭が痛くなってきます。
あ、何か察したのか宰相閣下が悪知恵を働かせているようです。
「おっほん!デルク殿、何か心配しているようだが何の問題もないのである!魔道具があればそう!今流行りの【りもーと】なる意思の疎通が図れるのである!」
【りもーと】って何ですか?しかも流行っているんですか?
まあ国宝クラスの魔道具があれば、例えダンジョンの下層だろうと一瞬で連絡がつくので問題ないという主張。
だけど有事の際に国のトップが、若しくはそれに準じた人がその場に居ないのはいいのでしょうか?
「うはははは!そのような問題、余が国王になってから起こっておらぬわ!」
あ、王妃様が後ろから……。
スパッ!
「痛い!何をするか!」
「教会との諍いは問題ではないのですか?」
「うぐ!そのような細事、問題……あるな。だからこそのレベリングなのだ!うはははは!」
結局レベリングを正当化しちゃう陛下。
逞しいのか無頓着なのか、判断が難しいです。
それに今から潜るダンジョンは5層毎に魔法陣が設置してあるので、それで移動すればダンジョンから直ぐに脱出できます。
「そういう訳で参ろうか!うはははは!!!!!」
因みに国王陛下は70層を到達した所で諦めたらしいです。
聞けば魚のエリアで相当ダメージを負いつつ何とかボス部屋へ辿り着き勝利を収めたようですが、そこで力尽きたようです。
それを何度も繰り返したみたいですが、どうしても魚エリアを無傷で突破できなかったようです。
あれ?陛下ならすぐにレベリングができる?
そして流石に陛下が俺達に従うのを見て、遊び人部隊の人々も全員従うようになってくれました。
これは陛下の存在が思わぬ形で役に立ちましたね。
中には、
「ねえねえ!あんた達強いねえ!私驚いちゃった!あ、私いきなり埋められたのよ?一寸流石に酷すぎない?え?精霊使いになれば私にもできる?出来ちゃうの?」
何だかノリのいいお姉さんがいます。
そう思えば、
「くそ!何で同じ遊び人なのに此処まで差が付くんだ!おかしいだろ!」
と、ぶー垂れる人もいるようですが、
「別れるわよ?」
あ、付き合っているんだ?
「ま、まままま待て待て何でそうなる?」
「私潔い人が好きなの。」
「おおおおレは潔いぞ?」
声が裏返っていますよ?
「じゃあ今からその潔さってのを見せてよ?」
「くっ!仕方ない。レベリングでも何でもやってやろうじゃないか!」
スパン!
「痛いじゃないか何をする!」
「あんたそんな性格だけど陛下の息子なんでしょ!もっと男らしくなさいよ!」
「あ!それ秘密!」
……どうやら遊び人部隊の中にも陛下の息子がいるようです。
この国、陛下の子供が何人いるんでしょうか。
そしてその子供の半数が遊び人というのは、やはり陛下の血を引いているからでしょうか。




