表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

202/297

第202話 トゥーニス その2

引き続き Side トゥーニス


「遊び人のトゥーニス様が住んでいらっしゃるお宅でしょうか?」


 10歳程の少年がやってきた。

 別に隠しているつもりはないが、こんなまだ子供であろう少年がどうやって私という存在に辿り着いたのか。


「僕はデルクと言います。もうすぐ選定を受けるのですが、もし遊び人を選定した場合に備え、この街で活動をしている遊び人の方からお話を聞けたらと思い、無礼を承知で事前の約束もなく訪れました事、お詫びいたしますと共に、どうかお話を聞かせて下さい。」


 デルクという名は聞いた事がある。

 この界隈で神童と騒がれている少年だ。


 俺は毎年このシーズンになると、新たに選定を受ける子供がどの教会に赴くか調べている。そんな中、私塾で学んでいる子供も調べるのだが、その中に神童と言われている子供がいた。

 どうやら選定で遊び人という職業が不利益を受け、下手をすれば、いや下手をしなくても教会から追われる立場に追いやられるのだが、どうしてか事前にそれを調べ、対策を考えているらしい。


 いや、そんな対策を考えるような子供はそうそういない。

 それだけでも只者ではないと思ったが、恐らく違う職業を選定するだろうとも思っていた。剣聖や賢者はいきなりなれない職業だとしても、魔法戦士や神聖騎士ならなれるかもしれない。軍師の可能性もあるか。生産職の場合、錬金術師なども有り得る。

 しかし遊び人になるとは……正直意外だった。


「今話す事は特にないが、万が一遊び人になったならまたここに来るがいい。その時は迎え入れよう。」

「ありがとうございます!」


 デルクという少年は俺の話を聞きたかったのだろうが、下手に俺とかかわりを持っていらぬ疑いをかけられるわけにはいかないので、さっさと引き上げてもらった。


 だが、選定が始まった直後に彼は再びやってきた。


 ちょうど俺も忙しくなる時だったのだが、教会で信じられない噂が広がったため真実を確認しようと拠点兼自宅に戻っていた時だったので、俺は在宅だった。


 サードジョブまで選択した奴がいたらしい。

 しかも3つとも遊び人を引き当てたとか。

 それも神童と言われる未来を期待されていた、司祭の秘蔵っ子。


 そしてその少年が今、俺の前に居た。

 以前一度見かけた事のある少年だった。


「お忙しいところ申し訳ありません。以前お約束をしていたのですが、覚えておられるでしょうか?」


 俺は周囲を警戒しつつ、すぐに俺の前に居る少年を中に招き入れた。


 これでも俺は準男爵。

 子に爵位を引き継がせることはできないが、それでも貴族の端くれ。

 そうそう日中に襲撃を受けるとは思えないが、念には念を入れる必要がある状況だった。


 そして俺は今忙しい。

 いくら素晴らしい人材でも、1人にかまっていられるほど時間はない。

 なので弟子に任せることにした。

 ヴィーベとリニだ。


 調子に乗りやすい2人だが、弟分に対してはいいところを見せようとするだろうから問題ないだろう。

 暴走しそうになればリニが何とかするだろうし。

 あの2人ならデルクを鍛えながら、同時に守ってもくれるはずだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ