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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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143/155

第143話 Side セシル その1

時は――

少し遡り――

デルク達4人が、ダンジョンから脱出後――

それぞれに分かれた、直後の――

セシルなのだが……

Side セシル

やっと――

ダンジョンを脱出できて、とても嬉しい。

だが――

明日まで、デルクに会えないと思うと――

とても、寂しい。

しかし――

デルクには、色々生還を知らせないといけない人も――

多いだろうし――

明日までの、我慢。

さて――

私の名は、セシル・ヴァウテルスと言う。

今から――

司祭様の所へ、会いに行かなくてはいけない。

そして――

修道院にも。


司祭様には――

いち早く、この鎧を外してもらわねばならない。

どうしても――

外せなく、何か仕掛けがあるよう。

で――

その仕掛けは、どうやら――

司祭様にしか、外せないようになっていたらしい。

だから――

まず、司祭様の元へ。

その後は――

修道院で、教母様にお会いせねば。

私は――

生きている、と知らせる必要がある。

困った――

以前あった場所に、教会がない。

そして――

司祭様の行方が、分からない。

仕方がない――

修道院へ、向かおう。


「只今戻りました」

私は――

修道院の正面に立ち――

門に、そう声をかける。

暫くすると――

誰かが門を、開けてくれる。

だが――

私の姿を見て、すぐに――

門が、閉ざされる。

「まて、私はセシル・ヴァウテルスだ。教母様にお会いしたい」

私は――

言う。

すると――

また門が、開いた。

「セシル? 貴女セシルなの?」

よく見ると――

同期の、女性だ。

「そうだ。この鎧が外せなくて困っている。そして今しがたダンジョンから脱出できたのでこうしてここに戻ってきたのだ」

私は――

答える。


様子が――

変だ。

どうしたのだろう?

「セシル? あのね、教母様なんだけどね、今はもう別の人に変わったのよ?」

同期が――

言う。

「そうなのか? ではその人に会いたいのだが」

私は――

言う。

「わかったわ。じゃあついてきてね」

同期が――

答える。

ここは――

変わっていないよう。

そして――

教母様のお部屋に、案内された。

だが――

教母様が代わっても――

この部屋は、当代の教母様が使用する――

お部屋なのだな。


「教母様、セシルを連れてまいりました」

同期が――

言う。

「セシル? 誰の事ですか?」

教母様が――

聞く。

「2年以上前に行方不明になったセシルですわ」

同期が――

答える。

「え?」

教母様が――

驚く。

扉越しの――

会話だった。

だが――

その扉は、勢いよく開き――

そこには、私がかつてここで生活をしている時に――

部屋の代表を務めていた、女性がいた。

この女性が――

新たな、教母様?


「まあ! セシル? 貴女セシルなのね?」

教母様が――

言う。

「そうです、教母様」

私は――

答える。

「生きていてよかったわ! ダンジョンで大穴に落ちて死んだと聞かされていたものですから、驚いたけれど嬉しいわ! でもうーん、何で鎧姿なのかしら? あ、ここではなんですから部屋に入って?」

教母様が――

言う。

私は――

言われたまま、部屋に入る。

そして――

早速鎧に関して、教母様に質問をしてみる。

「この鎧は司祭様でないと取り外しができない。どうしたらいいかと思い相談しに来たのだ」

私は――

言う。


「その鎧は……今までこの街にいた司祭様は追放されて誰もお見えになりません。しかしその鎧の取り外し方法は私で分かりますから、まずは外してしまいましょう」

教母様が――

答える。

ああ――

よかった。

司祭様でなくとも――

できるのだな。

そして――

新たな教母様は、何やら引き出しから珠を取り出し――

魔法を唱え、私にその珠を――

かざす。

すると――

どうだろう――

鎧が、輝きだし……

カチャッと言う音と共に――

何かが外れる、音がした。

試しに――

鎧を外そうとすると……

外れた――

もう2年以上――

装備しっぱなしだった、この鎧が!


こんなにも――

簡単に、外れるとは!

私は――

急いで鎧を、全て外した。

何て――

体が、軽いんだろう。

そして――

私の姿を見て、教母様は――

変な顔を、している。

どうしたのだろう?

やはり――

醜い顔を、直視してしまったからだろうか。

「お風呂に入りましょうか? 私も一緒に入りますから、他の姉妹にも声をかけましょうね」

教母様が――

言う。

教母様と――

一緒に、入浴?

いや――

それは無理だろう!

そんな――

恐れ多い事を!


しかし――

教母様は、私のそんな戸惑いなど――

お構いなしに、私の手を取り――

風呂場に、連れて行ってくれる。

ここで――

暮らした時、一度も――

教母様と入浴は、した事がない。

いや――

正確には、目の前にいる女性その人とは――

入った事が、ある。

しかし――

教母様の立場である方とは――

一度も、ない。

どうしたら――

いいのだ?

ここで――

断っても、失礼だろう。

浄化は――

使っていたから、酷い汚れは――

ないはず、なのだ。

だから――

断るべきか?


デルク――

会いたい。

明日まで――

我慢。

司祭様――

会いに行く。

修道院――

行く。

鎧――

外してもらう。

教会――

ない。

司祭様――

いない。

修道院――

向かった。

門――

開いた、閉じた。

同期――

会えた。


教母様――

代わった。

部屋の代表――

だった人。

鎧――

外してもらう。

司祭様――

追放された。

珠――

かざされた。

鎧――

外れた。

2年以上――

ずっと、つけていた。

軽い――

体が、軽い。

教母様――

変な顔。

醜い顔――

見られた。


入浴――

一緒に。

恐れ多い――

でも、断れない。

浄化――

使っていた。

汚れ――

ないはず。

でも――

断るべき?

私は――

そう思った。

デルク――

会いたい。

明日――

会える。

我慢――

今は、我慢。



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