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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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131/153

第131話 毛糸のパンツ 3

デルクと――

セシルは、長い時間を共に過ごし――

もはや、ダンジョンでどれほど過ごしたのか――

把握していない。

それに――

遅れる事、約1年――

レイナウトと、ロースも――

ダンジョンで、長い時間を過ごした。

この2人も――

時間の感覚を、把握してしきれておらず――

ようやく、ダンジョンを出たものの――

実に、数年が過ぎ――

3人は、もうすぐ15歳――

セシルも、今は14歳と――

なっていた。

しかし――

ステータスを確認する時に――

レベルや、スキルは重視していたのに――

年齢は、全く気にしていない。

とか――

どうなの?


と――

誰かに突っ込みを入れられそうだけれど――

はて――

誰だっけ?

俺は――

忘れてはいけない何かを――

すっかり忘れているような、気がして――

「セシル、何だか忘れてはいけない何かを忘れた気がするんだけど、何だろうね?」

俺は――

聞く。

そんな事を――

聞かれても、わかるはずもなく――

困惑する、セシル。

しかし――

今日のセシルは、冴えていた!

「デルク、ダンジョンに入ってから収納かばんに色々入れたと思うけれど、入れた順番がわかるなら、古いのから出してみたら?」

セシルが――

提案する。


成程――

そうやって中身を見ながら、思い出すのか。

流石――

セシル!

本来なら――

もっと簡単に、思い出せそう。

だが――

テンションの上がっている、俺は――

思い出せないまま――

セシルの言葉に従い、色々出していく。

「ロープにポーション、非常食……」

特に――

代わり映えのしない、アイテム。

そして――

その後は……

「ドロップアイテムだね。果物にお肉。それと……あれ? なんだろうこの塊」

俺は――

言う。

実際――

ダンジョンの中を逃げ回っている時に――

躓いたもの。

だが――

もうすっかり、忘れている。


そして……

「あ、ロープが……? 何これ毛糸?」

俺は――

言う。

「あ!」

セシルが――

その毛糸を見て、思い出す。

「それ、私が落ちた時デルクが使用していたロープの一部」

セシルが――

言う。

俺は――

ロープを見る。

だけど――

何かを思い出せそうで、思い出せない。

「何だっけ? これ一応修復してみようかな?」

俺は――

言う。

ダンジョンでの――

修復作業を行ったら――

何故か、ジョブが修復師になっていて――

修復スキルが、手に入っていた、俺。


「やったほうがいい」

セシルの――

勧めもあり、修復を。

すると――

何やら形が、出来上がっていく……

「え? え? パンツ?」

俺は――

驚く。

セシルは――

修復し終わった【毛糸のパンツ】を――

俺から半ば奪うように、受け取ると――

【毛糸のパンツ。スカートの時、冷えない】

……うーん――

何だろう?

これを――

穿いている、リニさんが――

ヴィーベさんに――

「馬鹿ヴィーベ! あほ!」

とか――

言っているのが、思い浮かぶ……


リニさん?

ヴィーベさん?

……うーん……

む……

「あ! 何で僕はこんな大事な事を忘れてたんだろう! そうだリニさんとヴィーベさん、あれから無事ダンジョンを脱出できたのかな?」

俺は――

思い出す。

こうして――

毛糸のパンツは、最後の使命を果たした。

リニと――

ヴィーベを救い――

最後は、デルクの記憶を呼び起こす――

きっかけと、なる。

やはり――

毛糸のパンツは、世界を……

それは――

言いすぎだけれども――

救う!だ!!


こうして――

世話になった先輩達の存在を――

忘れてしまっていた、俺に――

再び思いだす、きっかけを作った――

毛糸のパンツ。

「これ穿いていた人生きているかな?」

セシルが――

聞く。

「大丈夫さ。さ、カバンに仕舞っておくよ。戻ろう、街へ」

俺は――

答える。

数年――

過ぎた。

レイナウト――

もうすぐ、15歳。

ロース――

もうすぐ、15歳。

俺も――

もうすぐ、15歳。

セシル――

14歳。


時間の感覚――

わからなかった。

年齢――

気にしていなかった。

忘れていた――

何かを、忘れていた。

セシル――

気づかせてくれた。

毛糸のパンツ――

思い出させてくれた。

リニさん――

ヴィーベさん。

無事――

脱出できたかな。

生きて――

いるかな。

会いたい――

また、会いたい。


街へ――

戻ろう。

みんなで――

一緒に、戻ろう。

新たな――

仲間と、共に。

100層――

突破した。

ドラゴン――

倒した。

デルタ――

出会った。

拠点――

手に入れた。

通信装置――

手に入れた。

強くなった――

本当に、強くなった。


でも――

忘れていた。

大事な――

人たちを、忘れていた。

毛糸のパンツ――

ありがとう。

思い出させて――

くれて、ありがとう。

リニさん――

ヴィーベさん。

待っていて――

今、戻る。

街へ――

戻る。

みんなで――

一緒に、戻る。

新しい――

冒険が、始まる。

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