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「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

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130/153

第130話 地上へ

 さて――

 地上へ戻る事の出来る、魔法陣を前に――

 俺は――

 このまま今すぐ戻ったら、どうなるのだろう?

 ふと――

 気になり――

 その前に、4人でアイテムの分配を――

 しておいた方がいいかと思い――

 この場で、ある程度分配する事を――

 提案する。

「ちょっと聞いてほしい。今から地上に戻る事が出来るけれど、戻った時に外がどうなっているか分からないんだ。もしかしたら誰かに襲われるかもしれないし、その後4人がバラバラになってしまうかもしれない。その前にアイテムの分配だけはしておきたいんだ」

 俺は――

 言う。

 価値のある――

 アイテムも、そうだけど――

 まずは、宝箱に入っていたアイテムは――

 確実に、渡しておきたい。


 それに――

 デルタさんから渡された――

 このダンジョンを行き来できる、アイテム――

 そして、デルタさんと会話ができる、アイテムは――

 必ず、渡したい。

 尤も――

 俺以外は、デルタさんに会った事がない。

 なので――

 これを使うのは、実際会ってからかな。

「そうだね。できれば地上へ戻ってもこのメンバーで再び活動したいけれど、何があるか分からないからね。そしてこのダンジョンを行き来できるアイテム、これがあればいつでもここへ来る事が出来るんだよな?」

 レイナウトの――

 質問。

 俺は――

 答える。

「報酬の一つなんだけど、このダンジョンを……この装置を渡すね……で、ここにボタンがあるだろう? これを押せば、押した本人だけがこの装置を使えるらしく、登録するとか言っていたかな。だから万が一盗まれたり落としてしまっても別の人が使用する事は出来ないみたいで……そうそう、それでいいかな。そしてこの100層が最下層らしいんだけど、つまりこの階層なんだけど、この階層にある別の場所にデルタさんがいて、そこでダンジョンを管理しているらしいんだ。その場所の一部を僕達の為に開放してくれるらしく、拠点として使えるみたい。因みに暮らす事もできるみたいなんだ」

 俺は――

 説明する。


「え? じゃあ私達拠点持ちになったの?」

 ロースが――

 驚く。

「そうだよロース。たぶん5層毎の【家】と言うか【拠点】と言うか【休憩所】と言うべきか……あれより更に広い建物を、4人分ともう1つ、皆で集まる事が出来る建物を提供してくれるらしくてね。尤もこれらは僕達がダンジョンから出て、ダンジョンを修復してからの提供らしいから、多分1週間ぐらい時間がかかるんじゃないかな?」

 俺は――

 説明する。

「そうか。じゃあ1週間後にこの装置を起動して、集まろう」

 レイナウトが――

 そう言い、皆頷く。

「それとこれはデルタさんと会話ができるみたいんだけど……ってあれ? ちょっと待ってね?」

 別の――

 装置が、光っている。

 なので――

 ボタンを押すと、デルタからの連絡だった。


【4名の登録が終わりました。そしてこちらのアイテムですが、それに伴い機能の一部が解放されました。この装置を使用すれば今そちらにお見えになるメンバーと個別で連絡が付くようになります。①が私δ《デルタ》197型、②がデルク様、③がセシル様でよろしい? ④がレイナウト様でよろしい? ⑤がロース様でよろしい? 少し飛ばして⑨が①以外の全員と同時に連絡ができる番号でございます】

 デルタが――

 説明する。

 どうやら――

 便利な機能が、追加されたみたい。

 これは――

 非常に、ありがたい。

 そう――

 感じる、俺。

 魔道具で――

 遠距離の連絡ができるものは――

 なかなかお金がかかるうえ――

 色々制限があり、使いにくい。

 だが――

 これなら、いつでもどこでも――

 連絡が、つく。


 その後――

 俺は、機能の説明をし――

 各々に、アイテムを渡す。

 そして――

 先に渡したのと、接続できるよう。

 接続をすれば――

 お互いを失くすような事には、ならなさそう。

 一寸――

 安心?

【1週間後にお越し下さい。皆さまが所持しておられるギルドカードにこちらの機能をお付けいたします】

 デルタが――

 言う。

 あ――

 更に失くす心配が、なくなった。

 これは――

 便利。

 ありがたいと思いつつ――

 この辺りの事は、改めて1週間後でいいかな。

 で――

 残りのアイテムを、分配していく。

 だが――

 何せ、数が多い。


「いや待ってデルク。収納カバン自体君がいなければ僕達は所持すらできなかったんだ。だから普通のカバンひとつ分でいいよ」

 レイナウトが――

 言う。

 皆――

 激しく頷く。

 だけど――

 それでは俺の取り分が、あまりにも多すぎて――

 困ってしまうんだよね。

 そう――

 俺は感じる。

 だが――

「デルクは皆を救ってくれた。だからデルクには受け取る権利がある」

 セシルが――

 力強く、そう言ってくれる。

「そうよ? だってほら、この宝石だけでも凄い財産よ?」

 ロースも――

 セシルの意見を肯定する形で――

 受け取りを、拒否。


「まあまあ、そういう事だし、そろそろ戻ろうよ?」

 レイナウトの――

 言葉で、皆戻る準備を。

「じゃあ……今までありがとう、そしてこれからもよろしく! じゃあ……一斉に移動しよう」

 俺は――

 言う。

 4人は――

 魔法陣へ。

 魔法陣に――

 入り、暫くすると――

 魔法陣が、輝きだす。

 そして……

 まばゆい――

 輝きで、目がくらみ――

 うわ!

 眩しい!

 そう思ったのも――

 つかの間――

 目をあけると――

 そこは……


 ダンジョンの入り口から――

 少しずれた、場所だった。

 俺達は――

 数年ぶりに、地上に戻った。

 地上――

 戻った。

 数年ぶり――

 本当に、数年ぶり。

 空――

 青い。

 太陽――

 眩しい。

 風――

 心地いい。

 地上――

 こんなに、明るかった。

 こんなに――

 温かかった。


 デルタ――

 ありがとう。

 装置――

 もらった。

 登録――

 完了した。

 通信――

 個別で、できる。

 グループで――

 できる。

 ギルドカード――

 機能が、つく。

 便利――

 すごく、便利。

 1週間後――

 集まろう。

 拠点――

 完成する。

 みんなで――

 使おう。


 アイテム――

 分配した。

 みんな――

 受け取りを、拒否した。

 セシル――

「受け取る権利がある」。

 ロース――

「凄い財産よ」。

 レイナウト――

「そろそろ戻ろうよ」。

 みんな――

 優しい。

 ありがとう――

 本当に、ありがとう。

 魔法陣――

 入った。

 輝き――

 眩しかった。

 目を開けたら――

 地上だった。


 数年ぶり――

 地上。

 ついに――

 戻った。

 俺達は――

 生き延びた。

 100層――

 突破した。

 ドラゴン――

 倒した。

 みんなで――

 一緒に、倒した。

 俺達は――

 やり遂げた。

 地上――

 待ってろ。

 俺達――

 帰ってきた。

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