第120話 レイナウトの変化
● 作者からの 記載の変化のお知らせ ●
ダンジョンが終盤に差し掛かり、今までと違いデルク視点での話で進むのが難しく、所々現在4人を外から見ているような視点で書いています。ダンジョン脱出後?またデルク視点で投稿していきたいと思っています。
あれから――
レイナウトは、見違えるような変化を見せ――
今までの拘りを、諦めたのか――
見切りをつけたのか――
はたまた、新たな戦い方を見出したのか――
予め――
自分に魔法をいくつか唱え――
その後、ワイバーンに挑むという戦い方に変え――
現在、ワイバーンを一撃……
剣の一振りで、葬り去る事に成功している。
「でやああ!」
ワイバーンが――
飛翔する。
だが――
その更に上に、フライの魔法で上昇――
ワイバーンの――
更に上から、剣を振る。
あっけなく――
ワイバーンの首が飛び――
床には、ドロップアイテムが落ちていく。
「凄いわレイナウト!」
ロースは――
レイナウトの劇的な変化に――
手放しで、喜んでいる。
【やっぱり昨日のアレだよね?】
俺は――
セシルに、こっそりとつぶやく。
【ロース羨ましい】
少し違う――
答えが、返ってきた。
『しかし吹っ切れたのかレイナウト、動きがまるで違うし、先に魔法を唱えておく事に対し、今までだったらひたすら避けていたのに。まあそれに関しては今後の課題としてすればいいし……頑張れレイナウト!』
俺は――
レイナウトの変化を、いい兆しと感じ――
あたたかい目で、見守っていく……
そんな――
俺を見つめ――
こっそりため息をつく、セシルだった。
その後も――
レイナウトは、新たな戦い方を何度も繰り返し――
どんどん、ワイバーンを仕留め――
もう4人共、ワイバーン相手に――
問題なく対応できるように。
そして――
今、95層の現在拠点としている【家】で――
今後について、話し合いを持つ事に。
「一応100層を目指してもいい実力は身についたと思うけれど、もっとレベル上げをするか100層に挑むか、真剣に考えた方が良いと思ってね」
俺は――
言う。
今まで――
俺は、まだ早いと思って――
口に出してすら、いなかった。
だが――
ここにきて、99層は――
もはや単に経験を積むだけに、なっている事もあり――
次のステップに――
進むべきかどうかの岐路に、立っている。
そう――
感じたので、話し合いをする事になって――
まず、俺が話をしていく。
「ワイバーン相手に皆安定して一撃で仕留める事が出来るようになったし、そろそろいいかもしれないね。レベルも頭打ちだし」
レイナウトが――
そう意見し――
ロースに至っては――
「そうね、私もワイバーン相手にしてもレベルが上がらない感じがしていたのよ。だけど100層ってボス部屋よねきっと。何かしら?」
既に――
行く事を前提にしている、ロース。
「ドラゴンだったらどうするのだ?」
セシルは――
相手がドラゴンだったらと、警告する。
ドラゴン――
冒険者であれば……
特に、冒険者に憧れる男の子だったら……
一度は、ドラゴンの討伐を夢見る。
だが――
現実には厳しく――
実際に遭遇してしまえば――
ほぼ間違いなく、人間が死ぬ。
人間が――
何かをする前に、ブレスで――
消し炭に、なってしまうからだ。
「そうだね、セシルの言う通りここにきてドラゴンとかと思うようじゃ駄目だね。ドラゴンだと思った方がいい。だけど今の僕達だったら?」
俺は――
言う。
正直――
ドラゴンと聞いて、俺の心は――
激しく、暴れている。
落ち着かないと……
そう思う。
だが――
やはり俺も、男の子。
見ると――
レイナウトも同様――
興奮を隠しきれない、様子。
「ドラゴン!」
ロースと――
セシルは、何でこんなに興奮しているの?と言うような目で――
2人を、見ている。
男女の差とは――
こうまで、違うのか……
レイナウト――
変わった。
フライを――
先に使う。
そして――
ワイバーンの上から、剣を振る。
見事な――
戦い方だ。
昨日の――
アレが、きっかけ。
ロースの――
抱擁と、言葉。
レイナウトは――
吹っ切れた。
良かった――
本当に、良かった。
セシル――
羨ましそう。
俺――
気づいていない。
セシルの――
気持ちに、気づいていない。
ため息――
ついている、セシル。
ごめん――
セシル。
俺――
鈍感で、ごめん。
100層――
ドラゴン。
男の子の――
夢だ。
レイナウトも――
興奮している。
女性陣は――
冷めている。
男女の差――
こんなにも、違う。
俺は――
そう思った。
でも――
行こう。
100層――
ドラゴンに、挑もう。
みんなで――
一緒に、挑もう。
俺は――
そう決めた。
準備――
しっかり、しよう。
ブレス対策――
しっかり、しよう。
万全の体制で――
挑もう。
俺は――
そう誓った。




