表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「遊び人×3を引いた10歳の俺、ジョブ統合で規格外になる」  作者: よっしぃ@書籍化
遊び人への弟子入り?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/49

第11話 トゥーニス・ファン・ホーヘンドルプ

 トゥーニス・ファン・ホーヘンドルプ――36歳。

 現役の冒険者であり、職業は遊び人。

 俺の見立てでは、とても遊んでいるようには見えない。

 トゥーニスさん曰く、遊び人という職業は、決して遊んでいる訳ではないらしい。

 そして――

 何故か俺を弟子にしてくれるという。

 しかも三食宿付き。

 何か手伝わないといけないらしいが、その手伝いの内容は合法らしい。

 犯罪だったらショックだが――

 まあ、大丈夫だろう。


「先ずデルク、5年かけてレベルを最低5まで上げておく必要がある。その前にまずはレベル1にしないといけない。レベル1になれば遊び人のユニークスキルが発現するはずだ」

 トゥーニスが、真剣な顔で言う。

 遊び人のユニークスキル?

「すいません、そのユニークスキルと言うのは何でしょう? 他の職業でもあるのでしょうか?」

 俺は、聞く。

 ユニークスキルなんて、初めて聞く言葉だ。

「ああ、あるな。その職業独自のスキルだ。俺は他のユニークスキルが何か知らないが、遊び人の職業は、極めれば最強の職業だ」

 最強――

 遊び人が?

「え? では何故皆馬鹿にしたのでしょう?」

 俺は、混乱する。

 役立たずの職業が、最強?

 矛盾している。


「それはな……昔遊び人の誰かが、遊び人という職業の真の凄さに気が付いた。そして、それがばれると自身の立場が危険にさらされる……そこでそういった手を打ったのだろうな?」

 トゥーニスが、説明する。

「そういった手?」

「つまりだ、遊び人という職業は危険ではなく、役立たずの職業と認識させたかったのだろうと思っている」

 役立たず――

 わざと、そう思わせた?

「はあ……あまり理解はできませんが、その人の思惑通りに遊び人は役立たずの外れ職業と世間は認識しているのですか?」

 俺は、聞く。

 だが、トゥーニスの次の言葉に――

 俺は驚愕した。


「……今その噂を拡げた本人はだな……これは遊び人の中では公然の秘密なのだが……宰相閣下なのだ。そしてそれを命令したのは……現国王陛下、その人だ……実はこの2人、遊び人なのだ……」

 え?

 宰相閣下と、国王陛下が――

 遊び人?

「え? そんな筈は……宰相閣下の職業は確か【賢者】、そして国王陛下は確か……」

「【剣聖】だ」

 トゥーニスが、言う。

「その、俺は理解できないのですが……」

 俺の頭が、混乱する。

 国王陛下は剣聖のはずだ。

 宰相閣下は賢者のはずだ。

 でも、トゥーニスは――

 遊び人だと言っている。


「つまりだな、遊び人と言うのは、レベルが上がると、ユニークスキルを得る。これは遊び人だけのスキルなのだが……このスキルが問題でな。制限もあるが短時間ながらあらゆる職業になれるのだよ。そしてレベルが上がれば上がるほど、そのスキルの持続時間も、変更できる回数も増える」

 あらゆる職業に――

 なれる?

「え? ちょっとその……ジョブチェンジなのですか? ユニークスキルって」

 俺は、驚いて聞く。

「ああ……そして国王陛下は、自身の職業が遊び人ではまずいと思われたのであろう……遊び人という事実を隠し、剣聖として……つまりユニークスキルで剣聖となっておけば、皆従ってくれると思ったのだろう。まあ流石に遊び人に好き好んで付き従う連中はそういるまいし」

 トゥーニスが、説明する。

 国王陛下は――

 遊び人を隠すために、剣聖として振る舞っている。

 宰相閣下も――

 遊び人を隠すために、賢者として振る舞っている。

 だが――

 それを何で、トゥーニスさんが知っているんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ