第109話 レベルアップの恩恵
あれから――
更に2ヶ月。
レイナウトは――
格の違うデュラハンを、どうしても突破できなかった。
しかし――
遂にと言うべきか、レイナウトが――
レベルアップ。
その後――
暫く動きに慣れる必要があり――
慣れたと思うと、即実践。
すると……
「デルク! やったよ!!!」
レイナウトが――
叫ぶ。
あっけなく――
レイナウトは、95層を1人で攻略。
レベルが――
上がった事により、各ステータスに変化があり――
今までもかなり素早い動作だったレイナウトは――
レベルアップする事で動きに磨きがかかり――
デュラハンの攻撃を、余裕でかわし――
今まで鎧に防がれていた攻撃も――
ダメージが与えられるようになり――
最後は、あっけなかった。
「よかった! 魔法戦士はなかなか成長が遅いからよく我慢できたよね、レイナウト」
俺は――
言う。
「ああ、これも皆君のおかげさデルク」
レイナウトが――
言う。
いやいや――
これは全て、彼の実力と――
努力の賜物。
俺は――
特に何もしていないよ、レイナウト。
「レイナウト!! おめでとう!!!」
ロースが――
叫ぶ。
「うわ! 危ないじゃないか!」
レイナウトが――
驚く。
ロースが――
感激のあまり、レイナウトにダイブしちゃった。
レイナウト――
そこはしっかり抱き返してあげないと――
ロースが可哈想だよ。
「いいなあ……」
セシルが――
言う。
「うん? セシル、今何か言った?」
俺は――
聞く。
「……何でもない」
セシルが――
言う。
「そう。まあお似合いだからねあの2人」
俺は――
言う。
「そのようだ」
セシルが――
言う。
空気の読める――
俺は、レイナウトとロースを2人っきりにしてあげる事にして――
さっさと、この場から去った。
セシルも――
何処かへ行ったようだ。
さて――
これでレイナウトも95層で――
問題なく戦える。
まあ――
一応ノルマがある。
なので――
それを達成後に、次のステップだ。
あっという間に――
ノルマの10回を達成した、レイナウト。
「「「おめでとう!」」」
3人が――
同時に、叫ぶ。
「ありがとう!」
レイナウトが――
嬉しそうに、答える。
いよいよ――
96層。
ただ――
戦闘は99層まで行かなければ発生しない。
なので――
まずは素材集め。
「よし出発だ!」
レイナウトが――
張り切っている。
「デルク、何が食べられるのかな?」
セシルが――
聞く。
あ――
そうだった。
96層は――
今までのパターンなら、何か食べ物。
さて――
何かなあ。
えっと――
これは豆?
鑑定すると……
大豆?
枝豆?
つまり――
青々とした莢を収穫すれば枝豆に――
枯れて乾燥しているのが、大豆?
よくわからないけど――
どちらも色々、美味しく食べられるようだ。
しかも――
枝豆の方は塩を加えて茹でるだけで――
美味しく食べられるようなので――
試しに収穫した傍から――
湯だった鍋に入れていく。
十分茹でたと思った頃に――
取り出し、冷ましてから――
試しに食べてみると――
うわ! 何これ、めっちゃ美味しいんですけど。
ただ――
豆を塩水で茹でただけなのに?
これは――
止まらない!
ああ――
何て事!止められない!!
周りを見ると――
同じく3人共、ばくばく食べている。
これは――
危険だ……
こんな所に、ダンジョンの罠が!
注:勿論罠ではありません。




