第106話 94層と95層を繰り返すべきか否か
魚を――
仕留める、レベリング。
確かに――
レベルが、上がる。
だけど――
実践としての技術は、身に付かない。
俺は――
今、どうすべきか考えている。
既に――
レベルは、ある程度上がり――
魚を仕留める事による、レベリングは――
もはや、単なるレベル上げ。
今後は――
実戦形式で、剣や魔法を用い――
魔物を倒す事で、スキルやレベルだけではなく――
実際の技能を、身に着ける時なのかと。
レイナウトも――
セシル同様、先のボス部屋での戦いは――
あの格の違う1体を除けば、十分対処できていた。
なので――
ああいったのが現れた場合、暫くは俺自身が相手をすれば――
なんとかなるだろうと。
しかも――
人型なので、対人戦を想定した場合にも――
鎧を纏った人と思って戦えば――
それなりに経験が、得られるのではないか?
実際――
人に襲われた場合、今の4人なら――
きっと、躊躇してしまう。
その一瞬の――
スキを、人は見逃すはずもなく――
そう言った事に、慣れておく上でも――
そろそろ本格的に、2つの階層で戦う必要が、ありそう。
「セシル、94層と95層、どう?」
俺は――
セシルに、確認をする。
「ん、レベル上げはもういい?」
セシルが――
聞く。
「あー、レベルも上がると思うよ。魚よりも下の階層だから、きっと得られる経験はよりあると思うんだ。囲いの中にいるだけでは戦いの経験にはならないよね。だけどリビングアーマーやデュラハンとの戦いなら、技術も身に付くと思うんだ」
俺は――
言う。
うーん――
いざとなると、上手く伝えられない。
もっと――
饒舌だったらなあ。
「言いたい事は分かった。デルクの判断は正しいと思う」
セシルが――
言う。
セシルは――
分かってくれたようだ。
安心する――
俺。
レイナウトは――
きっと全部言わないでも、わかっているだろう。
自分に――
何が今足りないのか。
そして――
何が、必要なのか。
後は――
ロース。
さっきは――
混乱したせいで、殆ど得られる事がなかったはず。
いや――
ロースだから、きっとああなってしまった事に対し――
今後は、どうすべきか考えているだろう。
「ロースには私から言う」
セシルが――
言う。
セシルは――
そう言って、ロースの所へ。
じゃあ――
俺は、レイナウトに話しておこう。
「君がそう言うなら、今後はそうすべき時なんだろう。僕もボス部屋での戦闘、あのでかいやつ相手に何もできなかったからね。こう言っては何だけどレベルだけは上がっていた。だけどそれは残念ながら戦う技術は伴わっていなかった。確かに今まではレベル上げを主体に、主体と言うかレベル上げだけをしてきたから仕方がないのだが、確かに今後は目に見えない実践的な技術を得ておかないといけないね」
レイナウトが――
言う。
レイナウトも――
考えていたんだろう。
「レイナウトならそう言ってくれると思っていたよ」
俺は――
言う。
だけど――
まだ何か、ある様子。
「それより僕は思うんだ。デルクは3つのジョブがある。それがとても気になってね。いや、別にデルクをどうこうじゃないな、言葉足らずなんだけど今後僕達もセカンド、サードジョブを得る事が可能かな? そしてそれがどう影響出るか」
レイナウトが――
聞く。
確かに――
どうなるのだろう。
そして――
俺のように、同じジョブを得る事が出来るのか?
「こればかりは分からないね。誰かそういった事に詳しい人がいればいいけれど」
俺は――
答える。
ダンジョンから――
無事脱出する事に成功すれば――
そう言った事も、考えよう。
俺は――
改めて、そう思った。
セシルと――
話せた。
レイナウトと――
話せた。
みんな――
分かってくれた。
94層と――
95層で、訓練しよう。
実戦形式で――
技術を、身につけよう。
対人戦を――
想定して、戦おう。
躊躇――
しないように、慣れよう。
俺は――
そう決めた。
レベルだけじゃ――
駄目だ。
技術も――
必要だ。
実戦で――
学ぼう。
みんなで――
一緒に、学ぼう。
俺は――
そう誓った。
セカンド――
サードジョブ。
レイナウトの――
質問。
分からない――
けど、いつか分かるかもしれない。
脱出後――
考えよう。
今は――
訓練だ。
94層――
95層で、訓練だ。
みんなで――
一緒に、強くなろう。
俺は――
そう決めた。




