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  作者: 麻生 紡
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終焉

 そして迎えた週末。約束の時間にスタッフの人たちがやって来た。

 「おはようございます。本日はご利用ありがとうございます」

 「おはようございます。今日はよろしくお願いします」

 挨拶を済ませると、早速不用品を運び出していく。さすがプロ、手際が良い。

 次から次へと運び、二tトラックにまるでパズルのようにぴったりと積んでいく。見ていてとても爽快な気分だ。

 一時間半ほどで全部積み終えた。

 料金を支払い、買っておいたペットボトル飲料数本の入ったビニール袋を渡す。

 またお世話になるかもしれないし意味はないかもしれないけれど、わたしの自己満足だ。

 スタッフの人たちが帰り、ガランとした部屋を見て回る。

 (ずいぶんスッキリしたなぁ)

 床面積が増えたことにより今までよりずっと広く感じる。ベッドや机があった場所の埃がすごいので、掃除に取り掛かった。

 余計なものがないので掃除がしやすい。

 さらに自分の部屋にある本棚を元姉の部屋に運び姉が使っていた本棚の隣に設置し、本を並べ直した。

 (――終わった)

 空気がとても清々しい。

 今日からはここは‘わたしの家’だ。


 週が明け、月曜日朝一で森本さんの席に行く。

 「おはようございます。先日の件でお話があります」

 ここから本当のわたしの人生が始まる。

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