表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/14

ナポリタン

「お待たせしました」

 ルナちゃんはナポリタンが入った平皿3枚を器用に運んでくれ、

「サラダも持ってきますね」

 と言ってまたキッチンに戻って行った。

「マネージャーはルナちゃんのナポリタン食べたことないでしょ」

「ない」

「ルナちゃんのナポリタンを食べたものは、もう二度と他のナポリタンに満足できなくなるって有名なんだよ」

「そんなにハードルあげないでください」

 サラダをテーブルに置いてルナちゃんが座ったところで、俺たちは手を合わせた。

「「「いただきます」」」

「あっ、本当に美味しい」

「そうでしょうそうでしょう、ルナちゃんのナポリタンは美味しいんだよ」

「なんでお前がそんなに誇らしそうなんだよ」

「友達だもーん」

「ふふ、詩織ちゃん、もう良い人いるじゃないですか」

「ルナちゃんはよく見てるねー、そうだよ、私とマネージャーは付き合ってるからね」

「西沢マネージャー、本当ですか?」

「詩織、違うだろ? 練習だよ練習。詩織の出るドラマで恋愛やるからってことでそのことを言ってるんだよ」

 慌てて説明するような俺を、クスクスと笑うルナちゃんに俺はどう足掻いても勝てる気がしなかった。


「ありがとね、ルナちゃん。家事全部やってくれて、私の怠惰のせいでルナちゃんを呼んじゃって」

 溜まりに溜まっていた藍澤家の家事を、ものの一時間ほどで終わらせたルナちゃんの手を詩織は握ってブンブンと上下させる。

「全然大丈夫です、西沢マネージャーの様子も気になってましたし、詩織ちゃんにもあんまり会えてなかったですしね、久しぶりにという感じです」

「ねっ? これがモテる人なんだぞマネージャー」

 口角をあげて嘲笑するような素振りをしたら詩織のことを無視してルナちゃんの方を向く。

「困ったことがあったら頼っても良いかな? そのー、先にこういう体になった先輩としてちょっと」

「はい、いつでもどうぞ」

 はっきりと答えてくれるルナちゃんに俺は後光を確実に見た気がした。それは扉を開けて入って来た外の光などではないと思う。


 めちゃくちゃ遅れてすみません。

 エタっていたのではなく、この時期の文学賞の方に力を入れた結果、文体がガッチガチになってしまったのでリハビリがてら別の百合を書いてました。この書いた百合も、序盤のガッチガチ文体を修正して投稿したいと思っています。次はいつも通り2000文字程進めます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ