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あなたの目には見えますか?
学校で同じクラスの生徒の過半数が外国人の光景が。
職場の同僚の過半数が外国人の光景が。
休日に映画館で好きな映画を鑑賞したり、応援しているバンドのチケットがなんとか取れて、盛り上がったり、行きつけのレストランで食事を楽しんでいるときに、ふとあたりを見回したら、過半数が外国人の光景が。
家で、「今日誰と話をしただろう」と、朝から一日を振り返るとき、駅までの道のり、電車内、昼食を買ったお店、帰りの夕食の買い物で寄ったお店の店員の顔・・・・・・過半数が外国人の光景が。「ピンポーン」インターホンが鳴った。そのあなたが頼んだ宅配サービスの人・書留の郵便配達の人・セールスの人・新しく引っ越してきた隣人で挨拶に来た人。
(あれ。みんな外国人だ)
と、あなたは心の中で発する。そしてつい、声に出してしまう。
「そういえば、日本人と話したの、いつだっけ?」
―そう。日本国における海外からの移住者構成率80%強。―純血日本人の滅亡。・・・・・・そういった日が訪れる日も決して遠くはないのである。
某市 Aさん(20)の場合
晴れ晴れした朝日の中、彼女は生まれた。子どもに恵まれなかった母にとって彼女は宝だ。母は高齢になっており、体外受精という医療行為に救いを求めた。後悔はしていない。泣きじゃくる生まれたての赤子を抱き締め、母は願う。
「すくすく育つのよ」
と。
―20年後。日本は2040年を迎えた。
彼女は現在OLとして働いている。出張で車を使い、地方に泊まりで来た彼女は仕事を終え、市内の観光を楽しんでいた。ふと商店の並びにあったコインランドリーに目がいく。
その際、横目で隣接した銭湯に下駄箱がないことに気付き、不審がる。「何かがおかしい」と。人目を避けて駅へと向かう。見る者、物、景色、景観 全ては同じなのに、そして電車に乗る。
「・・・・・・」
そして気付く。車内にも日本人がいない。もちろん先程のプラットホームにも。「そんな・・・・・・まさか!」と思い、考え直す。「ありえない、ここは田舎だから。都市に行けば」と。
ものの見事に外国人しかいないことに戸惑う。降り立つプラットホーム構内のポスターに目を見やる。
「限られた外国人たちの世界、それは日本。」
とのキャッチコピー。
「そういえば、日本人と話したの、いつだっけ?」
あなたの目には見えますか?
今、日本は2020年を迎えた。上記に述べたような世界になっていくかはあくまで机上の空論であり、どうなるかはわからない。
しかし可能性の一つとして挙げておかなければならないことは確かだ。
世界の人口は約76億人。日本の総人口は2020年1月1日現在1億2602万人。しかし少子高齢化に歯止めはかからず、出生率よりも自殺率の方が上回っている現実は未だ変わらない。
このままでは、日本滅亡もそう遠くはないのではないか。
現に2019年。テニス界でもバスケットボール界でも活躍していたのは、日本国籍を持つ混血児たちであって、純血種ではないのだ。
またラクビーワールドカップ日本代表においては、メンバーに帰化や日本国籍取得も含まれる。
何を言いたいのかといえば、日本国における海外からの移住者構成率80%強。―純血日本人の滅亡。・・・・・・そういった日が訪れる日も決して遠くはないのである。
2017年法務省の発表した統計データによれば、日本に滞在する外国人の数は約250万人。これは日本の人口の3パーセントにも満たない。
しかしよく考えてみてほしい。
このまま日本の人口が減り続け、滞在する外国人は増え続けると仮定した場合、2040年には、日本の総人口は、約1億人。
厚生労働省の予測では、日本の生産年齢人口(15歳から64歳)は2017年の6530万人に対して2040年には5245万人。この差1285万人を外国人労働者の受け入れに頼る。
法務省の統計データにより、2017年において前年度比17万人以上増加見込みとなる外国人の移住者。23年でその増加数は715万人と予測される。
改めて計算してみよう。
2040年。日本の総人口1億人に対して、外国人2000万人(1285万人+715万人)。
これは日本の人口の20%である。信じられない数値が出た。
日本国における海外からの移住者構成率80%強。―純血日本人の滅亡・・・・・・絵空事でもあるまい。
乗りで結婚してみれば、「まあ、いいじゃないですか。」乗りで事実婚してみれば、「まあ、いいじゃないですか。」お互いの老後問題。それぞれの親の介護問題。釣り合い。ギブアンドテイク。体の相性。いろいろありはしますけれど、「まあ、いいじゃないですか。」
日本は素晴らしい国である。和食における味覚は多種多様で、決して甘い。しょっぱいの二分化ではない。
ノーベル賞の分野でも数々の受賞者を輩出している。iPS細胞は画期的な発見であり、医療の分野において、難病を治療するための足がかりとなっている。
サブカルチャーは世界的に評価は高く、海外から技術を学ぶため渡航する者は後を絶たない。
日本は誇りを失ってはいけない。その答えは私たちひとりひとり―あなた自身が持っている。
※この記事には、一部差別的な表現が含まれますが、著者の目的は差別を目指すものではありません。
参考データ
総務省統計局
法務省「平成29年6月末現在における在留外国人数について(確定値)」