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届かな思い

「俺と付き合ってくれ!」


「…………」


 智也くんが私に突然、こんなことを言ってきた……

 智也くんと私が……?

 驚いている私を置いてけぼりにして、智也くんが続ける。


「俺は必ず美幸さんを幸せにする! そんな悲しい顔を俺は絶対にさせない!」


 うん……私はいまとても悲しい気分……

 あっちゃんには誕生日を忘れられて……

 帰りは一緒に帰ってくれなくなって……

 いったん距離を置いてみたのに何も効果がない……

 なんでこうなっちゃうんだろう……

 私はどうしたらいいの……


「俺、美幸さんに初めて会った時、この人だっておもったんだ!」


「…………」


「見知らぬ俺に優しく手を差し伸べてくれて、俺はその時に美幸さんに恋をしたんだ!」


 そういえば、私もあっちゃんにそんな感じで恋をしたな……

 不良に囲まれてたところをさっとヒーローみたいに救ってくれた……



「俺は美幸さんと一緒にいたい! こうやって一緒に帰って、一緒に笑っていたい! 何をするにしても、君と一緒がいい!」


「…………」



 私、こんなに情熱的な告白受けるの初めてだなぁ……

 でも、なんでなんだろう……

 心が全く揺さぶられない……

 心臓に鎖がぐるぐると巻かれている感じ……



「だから、アツキのことは忘れて、俺と付き合ってくれ!」


「…………」


 あっちゃんのことを忘れる……

 そんなのだめだよ……

 だってこんなにもあっちゃんのことが好きで好きでたまんないんだもん……


 あっちゃんの一言一言が私の胸に突き刺さって、私をドキドキさせてくれる……

 

 私はあっちゃんに恋をしている……


 でも……

 私はまだ大事なことをしていない……

 

 誕生日を忘れたことに関してはあっちゃんが悪い……これは怒っていいはず……

 でも、後のはウジウジしてた私が悪い……

 私にはそんな権利なんて無かった……


 それを智也くんが教えてくれた。

 私に誠実に向き合ってくれた智也くんが……

 智也くんには感謝をしないとね……



「智也くん! ありがと!」


「…………」


「私、智也くんとは付き合えない! だって、あっちゃんのことが大好きだもの! でも、ありがとう!」


「…………」


「私、智也くんのおかげで覚悟を決めたよ!」


「……おれのおかげ?」


「うん! だからありがとう!」


「…………」


「だからこれからも友達としてよろしくね!」


「……あぁ、わかったよ……」


 私は智也くんの告白をしっかりと断り、決意を固めて、ある場所へと向かう。

 それは…………

 

 あっちゃんの家。


    ⭐︎



 公園に取り残された人物が1人。


「はぁ……やっぱり振られちまったか……

篤樹はいいよなぁ……羨ましいぜ……でも、まだ諦めたわけじゃねぇ……」



 

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