あの子を落とせ〜春先生のトキメキ編①〜
私の名前は温井春、21歳。独身です。気になる方が大勢すると思いますが、男性の経験人数は0。彼氏いない歴年齢の保育士です。
私は子供がものすごく大好きです。
あの純粋無垢な笑顔、悪戯をしてる時の楽しそうな様子、そして眠っている時のあどけなさ。
私は子供の全てが大好きです。
私は保育士になるために一生懸命にいろんなことをしてきました。勉強もサボらずやってきましたし、ピアノも小さい頃から習って、頑張ってやってきました。
わたしが唯一頑張ってこなかったこと、それは恋愛です。
縁がなかったわけではないですよ。
高校時代にも告白されたことはありましたよ。
意外とわたしもててたんですよ……
告白はされたんですが、なんかパッとしないというか、微妙だったんですよね。
というわけでわたしはお付き合いということは一切ありませんでした。
私は理想が高すぎるのでしょうか。
私の歳は21歳。まだまだ21歳。
でも、やはり不安ですよね。もしこのまま誰とも結ばれず、一生一人ぼっちで暮らして、そして、最後は1人寂しくお墓に入る……
そんな不安が最近わたしの頭をよぎります。
まだまだ若いんだから、と励ましてはもらっているんですけどね……
はぁ……誰かいい人はいませんかね。
かっこよくなくてもいいんです。
歳もあまり気にしません。
ただ優しくて、誠実で、わたしを愛してくれる人。
そんな多くは求めません。
だから、どうか……
まぁ、そんな都合良くは現れてくれませんよね……
そんなことを考えながらも、今日も保育士としてのお仕事があります。
こどもたちの面倒を見なければならない……
子供たちの相手は苦ではありませんよ。
わたしにとってはとても楽しい時間です。
大好きなものに関われる仕事っていいと思います。
もう! あの子ったら! あんなことをして!
しっかりお説教をしないとダメみたいですね!
「春先生だ……」
「なにしてんのぉぉぉぉ! あつきくぅぅぅん! まちなさぁぁい!」
わたしはあつきくんのお尻をたたきました。
ペンッ! ペンッ! ペンッ
なんだか、若干喜んでいるような……
「せんせー! 痛ーい! もうやめてー」
気のせいのようですね……
可愛い顔ならなんでも許されると思ってはダメですよ。あつきくん。
女の子をお馬さんにして、遊ぶなんてありえません。
そんなことばっかしているといくら可愛いお顔でも女の子には嫌われてしまいますよ。
このあつきくんって子の将来も心配です。
どんな大人になってしまうのでしょうか……
顔はかっこよくなるんでしょうが、性格は……
少し良くない想像をしてしまいますよね。
ここは私があつきくんに教えこんでいかないといけませんね。
彼のためになると思いますから……
わたしにある日、転機が訪れた。
運命の人に巡り合えた、そんな気がした。




