あの子を落とせ〜わがまま少女編②〜
俺、佐藤篤樹は今せっこらせっこらと働いている。
それは何故かって……
今回ばかりはあまり聞いて欲しくないのだが、答えるしかないよな。
はぁ……
今、俺は少女にパシリにされている。
今までの話になかっただろーー! その反論はごもっともです。
この話から登場し始めた少女ですから……
じゃあ、まずこの少女を紹介して参りましょう。
この少女の名前は紅坂秋ショートボブで亜麻色の髪の毛。
性格はものすごく、わがままで怠け者。
わがまま少女に俺はパシリにされている。
何故、俺がこの状況に甘んじているのか、って。
そんなの可愛いからな決まってるじゃん……
なんて今回ばかりはそんなことはないのだ……
甘えん坊で可愛かったら、俺も喜んでご奉仕させて頂きますよ。それも自分からね!
でも、そんな俺が必死に働いている。
そこで、俺が彼女を狙う理由が他にあるだろう、と考えるのが普通ですよね。
こうやって、頭の中で整理してるというのに、彼女といったら……
「アツキー! チッチーー!」
あっ! すいません! わがまま少女に呼ばれてしまいました。
「はい! ただいまーーー!」
俺は回想の途中にもかかわらず、彼女のもとへと走っていった。
彼女は椅子に座っていて、両腕を広げていた。
「アツキー! ハイ!」
「はいはい。おんぶでございますね!」
そしておれは彼女の椅子の下で彼女に背を向けて、屈んだ。
そう。この両手を広げる仕草。
これは、おんぶの合図なのである。
俺とアキにはもうおんぶなんて言葉に出さずとも意思疎通ができてしまう……
これは重症だ……
なんで? おんぶするのかって?
それはね。チッチーだよ。チッチー。
小さい頃を思い出せばわかると思うけど、そう。上品に言えばお花摘みさ。
俺は彼女の尿意が達したら、せっせと彼女をおんぶしてお花摘みのお手伝いをしないといけないのである。
連れて行くならまだいいのだが……
「アツキーー! 拭いてーーー!!」
こうくるんだ! 彼女は! すごいだろ?
この時ほど俺はもとに戻りたいと思ったことはないよ。
まぁ、俺は精神年齢が26だし、問題ないから、拭いてやるんだけどさ。優しいから入念に丁寧に拭いてあげるよ。下心はないからね。
じゃあ何が辛いかって?
そりゃ周りの視線だよ?
とくに春先生の視線が痛い……
なんだろう。あの視線は……
これでまた、春先生の攻略は遠のいたわけだ……
はぁ。こんな子よりはるせんせーを攻略したい……だが、我慢我慢! お楽しみは最後まで取っておかないとね!
あっ! それで拭き終わったから回想に戻ろうか。
彼女を俺が攻略しようと思う理由。
それは彼女のステータスを見ればわかるから見てほしい。
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【名前】紅坂 秋
【年齢】5
【誕生日】11月22日
【3S】B:84 W: 60 H: 85 (見込み)
【親愛度】50
【好きなもの】お昼寝 お菓子 うんち
【嫌いなもの】なし
【H】E=>A+
【テクニック】E=>A
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【称号】
【豪運】運気がが格段に上がる。
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【ひとこと】
スヤー。スヤー。ムニュ。ムニュ。
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俺が今回このわがまま少女を攻略するのは【称号:豪運】が目当てだ。
間違っても【痴女】に成長するからとか、なかなかいい体になるとかそんなことじゃないよ。
まぁ、少しだけはあるけどね……
まぁとにかく、今回攻略する相手はコイツだ。
俺は彼女の親愛度を高めるために、ひたすら彼女のわがままを聞き、それを出来る限りに叶えてあげるんだ!
だが、この時、俺は彼女の攻略の難しさに気付いてはいなかった。




