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あの子を落とせ〜人見知りっ子少女編⑤〜

 わたしのなまえは真城冬ましろ ふゆ

 絵本を読むことが大好きな5歳です。

 おそとに行くのは嫌いです。

 おそとに行くと、太陽に焼かれてしまいそうになるからです。

 おそとの太陽はわたしを溶かそうとしているのでしょうか……

 太陽はすごくいじわるさんです。

 わたしは太陽はあまり好きではありません。

 わたしはぷかぷか浮かぶ雲の方が好きです。

 わたしは保育園におともだちはいません……

 おともだちと話すことはありません……

 わたしはいつも隅っこで絵本を読んでいます。

 今日はなぜか、わたしの1人の空間に変な男の子がいました。


 あそこはわたしの場所なのに……

 わたしは反対側の隅っこへと移動しました。

 

 その変な男の子はいつも黒い髪の女の子にいじめられています。


 アレがお友だち同士がすることで、楽しいと言うなら、わたしは友達なんて必要ありません……


 その子はお外に毎日行っていたはずなのに、なんでお部屋の隅でわたしと同じように本を読んでいるのでしょうか……


 どこか怪我をしてしまったのでしょうか……

 

 わたしは少しだけその子のことが気になります。


 まぁ、わたしはただ絵本を読むのが好きなので、ここから一歩も動きたくありません。


 わたしは、お友だちなんかといるより絵本を読んでいる方が楽しいとそう思います……

 




 また、次の日もその次の日もその男の子は私と同じように隅っこで絵本を読んでいます。


 もう……そこはわたしの場所だったのに……まぁ、絵本を読めるならどこでも良いんですけどね。


 あ! あの絵本! はら◯こあおむしだ! あの本わたしも好きです! あの男の子も好きなのかな? 


 でも、その男の子はなんか眠そうに、首をカクカクとしています。


 なんで絵本を読んでいるときに眠くなるのかわたしにはわかりません。


 絵本を読み続けるなら、寝なくたって良いです。


 不思議な子だなぁ…………


 わたしはさらにその変な男の子のことが気になり始めました……


 でも、わたしからは近寄れません。


 どうすればいいのでしょうか……


 わたし今までお友だちなんかいませんでした。だから、お友だちに話しかけるなんてそんなことできません……


 男の子のことは気になります……


 ても、無理です……




 



 初めてその男の子が絵本を隅っこで読んで7から日ほど経ちました。


 その男の子は今日もとても眠そうにしていました。


 突然、男の子が立ち上がりました。


 どうしたんだろう…………


 あれ!? 男の子がわたしの方に歩いてきました。


 どうしよう…………わたしの方に来るのかな?


 

 わたしの胸がドキドキと元気よく弾んでいる気がします。


 わぁ!? わ、わたしのと、となりに……


 そんなわたしにその子は優しく声をかけて

くれました。


「フユちゃん、なにをよんでるの?」








 これが、わたしとアツキくんは仲良くなったきっかけです。

 


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