10.”愛の巣”が予想以上に高機能だった件
さっき間違えて他の作品にこの話を投稿してしまいました……っ!
そっちで読んでしまった人はごめんなさい!
「こ、これは……っ! やべぇ……っ!」
”愛の巣”の中に入って、俺は思わずそう呟いた。
はっきり言って、予想以上だった。
その感想は”愛の巣”の中を見て回るにつれ、大きくなっていった。
やばいくらい広い。
めちゃくちゃ綺麗でほこり一つ無い。
絶対に異世界にないはずの白物家電まで完備。
冷暖房完備。
地下室まで付いている。
そしてなにより、
――お風呂が温泉レベルにでかいっ!
すごくね!? ねぇこれってすごくね!?
毎日温泉に入れるようなもんだぞ!?
日本人としてこれ以上の贅沢があるか!?
いや無い! 断言できる!
しかも、しかもだよ?
お風呂に入れるってことは、ここにいれば水には困らないのだ! 水道から水も出るし!
どこから水が来ているのかは原理も含めてすべてが謎だが、そんなものを考えても仕方がない。いざとなれば「異世界だからね! それくらい当然だろ!」という暴論でかたがつく。
まあ、残念ながら食料庫の中は空っぽだったが、そこに文句は言えない。
何故なら他のところで十分すぎるほどカバーできているからな。
これ以上を望めがレイン様からバチが当たる。
もはや屋敷といってもいいレベルだ。
と言うかこれもう日本にいた時以上の暮らしがで切れる気がするんだが。
もちろん食糧問題を除けば、だが。それでもここまで環境が整っているとむしろ怖いくらいある。
何はともあれ、これで『衣』『食』『住』のうち『住』は満たしたわけだ。
乾燥機付きの洗濯機があるから『衣』もほとんど満たしている。
だが、替えの服がないのは不便だ。
そこはこれからの課題だな。
ちなみに、いきなり建てた家に何故電気が通っているのかというと、どうやらこの家の電力はMPで賄えるらしい。
水なんかはよくわからないが、電気は多分あってる。
それと言うのも、地下にある電力室という部屋の中心に丸い掌サイズの物体が浮いていたのだ。
その周りにはいかにもな装置が取り付けてあって、調べていくうちにどうやらこの球体にMPを注ぐといいらしい、ということが判明した。
それからは早かった。
とりあえずとMPを注いでみると、なんと周囲に取り付けられていた装置が駆動し出し急に明かりが点いたのだ。
そして最初は使えなかった水道や電子レンジ等が使えるようになっていたことから、これが電力源となる装置だとわかったというわけだ。
ちなみに、MPを注ぐのは誰でもよく、今回は一番MP量の多い俺が注いだ。
蘭が、「私が注ぐ!」と言っていたが、俺が一番役に立っていないので俺が注いだ。
凛は、”愛の巣”で家を建てた時点でMPのほとんどを消費してしまったらしいので、何も言わなかった。
同時に、今まで意味のわからなかった装置も使えるようになった。
それはリビングの柱に埋め込むように取り付けられていて、タブレットのような見た目をしていた。
と言うか見た感じや使った感じはもろタブレットだ。
何ができるのかは今凛と蘭が調べている。
俺はそれをソファーに座って寛ぎながら眺めていた。
「凛ちゃん凛ちゃん! 今度はそっちの押してみよ!」
「これ?」
「そうそれ!」
「おっけー。ポチッとな!」
「「おおぉ~~~っ!!」」
……遊んでいるとも言えるか。
「遊んでないよ、お兄ちゃん!」
「そうだよ! これは重要なことなんだよ、兄さん?」
「重要? 例えば?」
俺がそう聞くと、凛と蘭は得意げな表情で自信満々に言った。
「これこれ! これ見てよ!」
「そうそう! これ見たら驚くよ!」
「は~?」
「いいからいいから!」
「はやくはやく!」
「はいはい、わかったって」
俺はやたら座り心地の良いソファーから名残惜しくも重い腰を上げ、我が妹たちの元へ向かった。
そして凛と蘭が囲っていたタブレットの画面を覗いた。
すると画面には、
―――――――――――――――――――――――――――――
以下の条件を満たすことで”愛の巣”内の機能解禁。
1.無限収納庫 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
2.無限食料庫 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
3.無限MP生成炉 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
4.内装設定 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
5.外装設定 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
6.敷地内設定 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
7.絶対障壁システム (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
8.無限追尾迎撃システム (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
9.完全ステルスシステム (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
10.シルキー召喚 (詳細)/条件:”愛の巣”発動者のLV:10以上で解禁
未解禁(解禁不可) ロック●・アンロック
―――――――――――――――――――――――――――――
おぉぅ……。なんか予想してたよりもすごいのが来たな……。
「どうどう!? すごい!?」
「すごいよね!? 褒めて褒めて!」
楽しそうに瞳を輝かせながら頭を俺の方につき出してくる凛と蘭。
俺は要望通りわしゃわしゃと頭を撫でた。
だって俺もすごいと思ったし。
「「――――――――~~~~っ!!」」
凛と蘭は恥ずかしそうに体を震わせたあと、思いっきり俺に抱きついてきた。
「お兄ちゃんっ!」
「兄さんっ!」
「うお……っ!?」
俺は後ろに倒れそうになるのをどうにか堪え、二人を受け止めた。
そんな俺のことなど気にせず、妹二人は俺にぐりぐりと顔をうずめてくる。
……これは、少しやばいかも知れない。
妹とは言え、れっきとした女の子だ。
付け加え、今は性癖を知ってしまったせいで妙に意識してしまう。
そんな状態で抱きつかれでもしてみろ!
女の子らしいサラサラな髪に甘い香り、柔らかな体。
そしてなにより、小さくも確かに存在する二つの果実!
俺の性癖を別にしても、意識するには十分すぎる状況だ。
だが、それでも俺は兄だ。
ここは心を鬼にして耐えねばならない!
「……っ、凛、蘭! 離れろ! 急にどうした!?」
俺がそう言うと、凛と蘭は顔を埋めたままもごもごと呟いた。
「だって! 今日はお兄ちゃんが妙に優しいんだもん!」
「そうだよ! そんなに優しくされたら……我慢できるわけないよ!」
「我慢!? なにを!?」
「「性欲!」」
アホかこいつら!
実の兄に向かって何叫んでんだよ!
「我慢しろ! 子どもか!」
「「子どもだもん!」」
「高校生だろ!?」
俺がそう言うと、凛と蘭はさっきよりもいくつか声を小さくして呟いた。
「だって……お兄ちゃん、子どもの方が好きじゃん……」
「《少女性愛》に《身長差性愛》じゃん……」
「ぐふっ」
「「《近親愛》じゃん……!」」
「がはっ!」
黒椿狂夜は精神に1000万のダメージを負った。
黒椿狂夜は瀕死の状態に陥った。
……なんて言ってる場合じゃねえ!
早くも性癖を知られてしまった弊害が!
まずいぞ、このままではまずい!
今すぐに話題を変えなければ!
「そ、それよりもっ! え~とっ、……そうだっ、タブレット! あれをもっと良く見せてくれ!」
「……わかった」
「……いいよ」
ぃよっし! セーフ!
いや、セリフとか絵面からすればセーフよりのアウトですけども、今はそんなことを言っている時ではない!
俺は凛と蘭が離れたタイミングで素早くタブレットのもとへと移動し、詳細を開いた。
生憎と焦りやらなんやらで内容なんてほとんど入ってこなかったが、それでも最優先でやるべきことは判明した。
「よし! 凛、蘭! しばらくしたらレベル上げに行くぞ! 主に凛中心でな!」
「どれを解禁するの?」
「多分だけどこれ、一つを解禁したら他のやつの必要レベルが上がるタイプのやつだよ?」
「っんなの決まってんじゃん!」
俺は凛と蘭のほうを振り返りながら言い放った。
「――無限食料庫! これ一択だろ!」
先週、と言うか前回。
評価をよろしくお願いします! と言っていたら予想以上にポイントが入っていました……。
正直に言って――
――めちゃくちゃ嬉しかったです!
これからも評価してもらえるように頑張ります!
という訳で、今後ともよろしくお願いします!
それから、今回出てきた解禁の一覧はもしかしたら今後変更するかもしれません。
その時はすみません。




