その2.日記をつけたら彼女ができました
子供の頃ですが、異世界ロボットもののアニメを頻繁に観ていました。
たまたまビデオがあっただけなのか、本当に好きだったのか、どっちか分かりませんが何度か見返していました。
何故何度も見返したのかは、よくわかりません。
おそらくですが、本で一番最初に泣いたのは童話だったと思います。
食べるもの着るもの全て譲り渡して、最後には救いというか報われる場面で泣きました。
次に大泣きしたのは、戦争を題材としたアニメ映画を授業で視聴した時でした。
「何でこんな可哀想な目にあって救われないんだ」と思ったかどうか覚えてませんが。
クラス40人近くの中で一人だけボロボロ泣いており、「あれ、泣いてんの自分だけ?」と思った記憶だけは残っています。
小説家になろうに辿り着きまして、たまたま最初に読んだものが異世界転生とかハーレムものでした。
あと何かしら不幸があってチートをもらうという展開も結構好きでそういったジャンルばかり、今でも探しています。
そのたまたまも理由に混じっているのかもしれませんが。
子供のころから異世界、ロボット、魔法が好きだったから今も好きだと考えるとすごく納得ができました。
ハーレムは思い合うお互いの意志が報われて関係が構築できたのだと解釈できますし。
転生チートも不幸などがあっても救いがあるからと思えばこれも納得できました。
何度も読み返している作品があるのですが、理由がさっぱり分かりませんでした。
日記をつけて感想だけでなく過去の自分の好みなども思い出していくと、その作品には過去から自分の好きな要素を全部含んでいたことに気づきました。
自分が理想としていた完成形だからこそ何度も読み返してしまうと考えるとこれもすごく納得ができました。
存在する筈のないと諦めた理想の彼女像をあげていったら、もうすでに目の前に居た感覚といいますか。
今までは「そういえば昔からこういうの好きだったなー」とフワッとした考えをしていました。
日記に書くことはありませんでした。
なにせずっと忘れることの無いと確信していた自分の根幹みたいな記憶だからです。
しっかりと日記をつけるようになったのは大体この1年でしたが。
「昔も好きだったから今も好き」ではなく、「昔から好きだったからこそ今になっても好き」と自分の趣向に時系列が説明できると認識できた時、頭ではなく心でストンと納得できました。
昔と同じものしか好きになれないのかだとか、全く成長できてないだけじゃないのかと思われるかもしれません。
でも、「何となく好き」の理由が「昔から好きだから今も好き」というのは自分が納得できる理由としてすごく満足いくものになると思います。
年を重ねたら好みなんて変わっていくものだとは思いますが。
それこそ人生がひっくり返るくらいの大事件でも無い限り、些細な出来事って「ああ、そういえば」みたいに忘れやすいものだと思います。
何でも仔細に書き残すと疲れるからやる必要はありませんが、思い出しやすいきっかけを作るために大雑把な内容で日記をつけてみるのもいいかもしれません。
というわけで、さあ日記をつけましょう。
貴方の理想の彼女、または彼に、すでに出会っていると気づくかもしれませんから。
もしまだ探している途中でしたら、自分の好きはどこから来たのか、自分の大事にしていた感情はいつからどこにあったのか。
自分にとって「これだ!」という作品は、すでに出会っているかもしれませんよ。
最近読んだ小説だったり、気になるジャンルがあるけどそれは何故なのか、何でもいいので試しに書き始めてみましょう。
今日の好きが、明日の好きに繋がって、大きな好きになっていくと思います。
以上が日記をつけてみて自分にとってよかったことと、それをお勧めする理由となります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。