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権助提灯5

 二号さんであるしょう太は地震が起きて目が覚めてしまいましたが一人ぼっちで寂しくしていました。そこに明かりがついたろうそくを持って只ならぬ様子で目を血走らせたさとが飛び込んできました。


「あっ、さとさん。会いたかったです。盛大に地面が揺れてもう心細くて心細くて、でもそのろうそくは何ですか。ひょっとしてこのわたくしめにそのとっても熱そうなろうを垂らしていただけるんですか」

「そんなふうに言うなんて、しょう太や、あんた実はこういう事を待ち望んでいたのかい」

「はい、そのとおりです、さと様。本当のところを言うとわたくし、前々からそのような行いに興味が津々でございました」

「そうだったのかい、しょう太。あんたも随分な奴だったんだね。でも白状しちゃうと、あたしも常々あんたに色とりどりの苦痛を与えてみたかったんだよ」

「そんな、もっと早く言っていただければよかったのに。じゃあ今すぐ始めちゃいましょう。これまでの遅れを存分に取り戻そうじゃあありませんか」

「お安い御用だよ、しょう太」

 

 そんなわけでさととしょう太の二人は先ほどの地震による恐怖も相まって大いに盛り上がったのでした。

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