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権助提灯13

恐る恐る自宅に戻ったさとでしたが、案の定六助はさとの姿を見た途端に不平を申し立ててきました。


「何なんですか、さとさん。しょう太君のところでよろしくやっていたのじゃあないですか。こんなに早くお戻りになっちゃって。それにそのろうそくは何ですか。ああ分かりましたよ、分かりましたってば。どうせ男はろうそくを垂らせば垂らすだけ喜ぶものだとお思いになっているんでしょうそうでしょう。言っておきますがそんなことはありはしませんよ。でもそうお考えになられているのならそれで構わないですからね、早く垂らしちゃってください。そして早い所しょう太君のところにお行きになってください」

「わかったよ、六助。そんなに一気にまくし立てないでおくれよ。はいよ、ろうそくだ。これでいいかい」

「はい、熱い熱い。僕はこれでもう十分ですから。さあさあぐずぐずしてないでここをお離れになってくださいな」

「了解だってば、六助」

「ちょいとさとさん、ろうそくをお忘れですよ」

「ああそうだったね、何だかどうでも良くなってきちまったよ」


六助に手酷く自宅を追い出されてさとは三度別宅に向かうことになりました。

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