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権助提灯11

しょう太のところ再びろうそくを持ってに舞い戻ったさとでしたが今度のしょう太は何だか迷惑顔です。

「あれっ、さとさん、どうして戻ってきちゃうんですか。せっかく一人放ったらかしにされる侘しさを堪能していたところなのに。うわっ、しかもろうそくなんて持っちゃって。さとさん、あなたってひとはちっとも男心ってものを解ってはいやしないよ。いいですか、ろうそくっていうのはですね、ただのべつ幕なく垂らせばいいというものではないんですよ。垂らす時はしっかりと垂らす、垂らさない時は全く垂らさない、といったようにですね、メリハリが大事なんです。それなのにさとさんったら。こうもすぐさま取って返してしまって、もう、台無しじゃあありませんか」

「しょう太、申し訳ないね、でも六助がしょう太を一人放置しておくなんてずるい、自分も一人きりにしてほしいなんて言うから……」

「そう、そうですよ、六助さんですよ。六助さんは今まさにうっちゃられている真っ最中なんですね。そんなことはダメです。羨ましいったらないですよ。実にけしかりません」

「でも、しょう太……」

「でももへったくれも有りません。ああもうじれったいですね。さあ、早くそのろうそくを垂らしちゃってください。さとさん、いいですか、僕は本来なら命令されたくてされたくてたまらない男なんですよ。それなのに、何の因果でろうそくを垂らせだなんて命令しなくちゃあならないんです」

「確か、六助のやつもそのようなことを言っていたよ」

「当然ですよ。男という生き物は本来命令されてしかるべき動物なんですから。ですがこうとなっては仕方がないじゃあありませんか。さあ、一刻も早くそのろうそくを垂らしちゃってください」

「わかったよ、これでいいのかい」

「ああ、熱い熱い。ってちっとも楽しくなんてないですよ。これというもの全てさとさんのせきにんなんですからね」

「悪かった、悪かったてば。それであたしは六助のところに戻ればいいんだね」

「はいそうです。それとろうそくも忘れないでくださいね」

「了解しましたよ」


こうしてさとは自宅の六助のところに出戻ることになりました。


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