第69話崩壊の魔王(終)
最終回!!
「・・・ここ町なのか?」
「・・・一応その筈ですよ?」
「村みたいだね~」
僕たちは取り合えずその廃れた村のような町に入っていった。
「おお!魔王様と、勇者様がいらっしゃった」
そう言いながら老人が話し掛けてくる。
「この町の長がお待ちです。どうぞこちらへ」
「?ああ」
◆◆◆
「ふふっ良く来たの」
「こんにちは」
「まあ、早速本題をするが、わしはなんでも知っておる。じゃから言えるのじゃがの?世界を壊すのはもう止めておくれ」
「何故?」
「うぬ、名を・・・カイトだったの。うぬ、たまに誰かの声が聴こえるじゃろ?」
「ああ」
「実はあやつ、邪の道に堕ちた天使なんじゃ」
〝ふむ、良く気付いたの~〟
突然僕の身体から粒子が出、真っ白い髪で、真っ赤な瞳の僕が現れた。
「わしはなんでも知っておるからな」
「ふむ、じゃあ我がこんなことをした動機は?」
「うぬが元の地位以上の地位に立ち、上の者を騙しながら好き勝手するじゃの」
「その通りじゃの」
「因みに今までの謎の敵はうぬが用意した者らじゃろ?」
「うむ、良く分かったの?」
「確認出来た。やれ」
突然、もう1人の僕が立っていた場所が無くなり、その穴に向かって大量の矢がその真下へはなたれる。
「ふっ、我の依り代は最強じゃ。このくらいで倒せるなどあり得ぬ」
もう1人の僕はいつの間にか、長の目の前に移動していた。
「依り代とは、な」
僕は魔力を僕の元に魔力を集め頭以外に、着火、粉々にした。
「なッッ!」
「お前が邪魔な存在ということは分かった。・・・そしたら排除するしかないだろ?」
「我は、主に力を与えた筈じゃ!なのに何故!」
「そもそもお前無しでも、もうあの姿になれるからな」
「すまぬの。こうなることを分かっていてやった」
「いや、結果良ければ全て良しですから」
「と言うことで、今までありがとな。忌々しき堕天使よ」
〝全消滅〟
もう1人の僕は瞬きする間にこの世から消滅した。
「これで良しっと」
「ふむ、うぬらはこのまま永遠の時を生きる事になるじゃろう。2人共何時までもお幸せにの」
◆◆◆
・・・じゃあサヤ。僕たちが潰した土地の時間を全部戻せるか?」
「はい!勿論!」
〝我、今こそ滅びし場所を巻き戻せん! 『喪われし遺跡の時』〟
「これで大丈夫です!」
「そうか・・・サヤもありがとな・・・お前が居なかったらここに来ることはなかった」
「いえいえ!そんな」
「だから、ゆっくり眠れ」
〝全消滅〟
「え──」
もう1人の僕と同じように、サヤもこの世から消え去ったのだった。
「よし!私たちを邪魔する奴らはほぼ排除して、ようやく2人に戻れたね!」
「ああ。そうだな」
そうしてようやく2人になった彼らはエリンにある元の家に戻り、永遠なる時を2人で幸せに過ごしたのでした。
───神の存在していない星の中で。
崩壊の魔王の最終回、ようやく書き終わりました!
何回も書き直したのですが、全部微妙な終わりかたになってしまい、ここまで掛かってしまいました。すみません!
まだ良い終わり方があったのではないかと思うのですが、タイムアウトと言うことで出しました!是非感想を下さい!お願いします!
ところで今〝新酒呑童子の野望〟という小説を投稿しています。
是非そちらの方も読んで頂き、感想やブックマークを貰えると嬉しいです!
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プラス、今この一瞬の幸せの為にの第二話を書いています。
二話から連載にしようと考えているのでそちらも宜しくです!
投稿したら、活動報告と、Twitter、LINEで報告する予定なので宜しくです!!
感想やご指摘、ブックマークや評価等良ければお願いします!
※気が向いたらおまけと言うかその後の話を投稿するかもしれないので、完結にはせず連載中にしておきます。




