第68話謎の男3
「ッッ!」
「あ、起きたか・・・じゃあ次は僕の番だな」
電気ショックや心臓マッサージ等をやっていたら突然男が目覚めた。
取り合えず僕は箱から板を取り出す。
〝右親指〟
「親指か・・・これ結構時間掛かりそうだな」
親指を斬りながら呟く。
男はもう叫ぶ元気が無いのか、斬った時虚ろな左目を少し動かしただけだった。
「次は私だね~次は大きいの出ないかな~?」
〝首〟
「・・・終わり?」
「いや、死期廻生があるから生き返らせは出来るけど」
「じゃあ大丈夫だね~」
リンはサクッっと首を落とした。
◆◆◆
「そろそろ喉乾いただろ?」
僕達は何回か同じ事を繰り返してたが、慣れてきたのか反応が無くなってきてつまんなくなってしまったから新しい遊びをすることにした。
「ガガガ!!ゴブッ!」
「あ、やっと反応したね~」
口を無理矢理開けて、水よを連続で使い、頭を下に来るように動かした。
男は苦しそうに水を飲み込んでいく。多分溺れているような感覚を味わっているのでは無いだろうか?
「お腹が膨らんで来たな」
「そのまま膨らんで破裂するのかな?」
「そうですね。凄く気になります!」
「じゃあ続けるか」
ゴブッ!ゴブッ!と苦しそうに水を飲み込んでいたが、しばらくすると喉が開いてきたのか音がなくなり、白眼を剥き始めていた。
「なかなか破裂しないね~」
「まあ、そんな簡単に破裂はしないだろ」
「でもそろそろしそうですよね!」
「そうか?」
◆◆◆
しばらく白眼を剥き脂汗を浮かび上がらせてた男だったが、突然痙攣をし始め何かが破裂したような音がお腹から鳴り響いた。
瞬間お腹だけではなく、腕や足等の身体全体が膨らみ始めた。
「・・・胃が破裂した?」
「?胃ってなに?」
「えーと食べ物を食べたときに一番最初に入る所かな?」
「へ~!」
「消化をしてエネルギーを吸収しやすくする場所ですよね?」
「胃では吸収しないけどな」
そう言っている内にもどんどん男の身体が膨らんでいく。
「もう膨らみすぎて原型をとどめてないですね・・・」
「なんか凄く太ってる偉い人みたい~!」
「確かにこんな感じの人いるな」
「そうえばこの人生きてるのかな?」
「一応心臓はまだ動いているが、生きてるとは言えないと思う」
「もう目とか逝っちゃってますからね」
「そろそろ爆発すると思うから少し離れないか?」
「そうだね~何が出てくるか分からないしね~」
僕達は男が爆発しても中身が当たらない位置まで下がる。
目から水が漏れ出てきたと感じた瞬間、身体と目が破裂した。
目は凄い勢いで飛んでいったが、身体は皮膚が破れ崩れる感じで面白くなかった。
「なんかつまらなかったね~」
「飽きたな」
「そうですね~」
僕は男を死期廻生で生き返らせ、体を縛ってから餓死出来ない呪いと、体感時間を遅くする呪いをかけた。
「よし出発するか」
「そうですね。時間をかけすぎた気がするので少し急ぎましょう!
」
「永遠に続く時間の中で絶望し続ければ良い」
僕達はこの大陸最後の街へ出発した。
遅くなってしまいすみません!
怒られたり坊主になったり総体があったり色々な事があって更新できませんでした。
本当寝る時間を削る位でした。
きつかったです。
これからも色々忙しいですが出来るだけ早く更新出来るように頑張ります!
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