第61話決闘5
世界が止まった気がした。さっきまで実況をしていた司会者? も、殆どが実況がなければ何が起こっているのか分からなかったであろう観客達もそして僕ですら一ミリも動かず、今は土煙と魔楼の効果で見えなくなっているサヤが居る筈のところを凝視している。
しかしそんな時間はいつまでも続く訳がなく徐々に視界が晴れていった。
サヤは完璧に気絶していた。
ピクリとも動かないその姿に心配したのかサヤの回りに職員達が集まって来ていた。
「気絶してるだけだから大丈夫だと思うぞ?」
僕もサヤの方に行き、慌てている職員達に言った。
「本当ですか?」
「ああ。非致死性の攻撃をしたからな」
「非致死性ですか?」
「鎭撃といってな?どんな攻撃でも相手を気絶させることが出来る技だ」
「そんな魔法私は知らないのですが・・・」
「まあ、そうだろうなこの2週間で習得したのだから」
しかも魔法では無いからな?
「・・・では起こすことは出来るのですか?」
「まあ、そう言う魔術はあるが?」
「お願いしてもよろしいでしょうか?」
〝この深き混沌の世界より今解放せん! 覚醒〟
僕は頷きながら、覚醒を唱える。するとサヤの体が一瞬光った。
「・・・何が起こったの?」
「僕の鎭撃がお前に当たって、気絶してたんだ」
「そう・・・じゃあ負けたんだね・・・はぁ・・・よし!次リンちゃんには絶対勝とう!」
「程々にな~・・・まあ、どうなるか分からないがな」
僕達は健闘を称え会う握手を観客に見せ、観客に手を振って場を盛り上げながらもとの場所に戻った。
「お疲れ~凄かったよ!」
「ああ。ありがとう」
「次絶対見てね!」
「全力で戦うのか?」
「勿論!」
「ルールは殺しちゃダメ、クリティカルか、試合続行が出来なくなった方が負けだからな?気を付けろよ?」
「うん!分かってるよ~!」
「まだ時間が有るからさっきの部屋に戻るか」
「え~外に屋台とか一杯有ったからそこ行こうよ~」
「まあ良いが・・・大丈夫なのか?」
「ん?何が~?」
「はぁ、まあ良いか。行こう」
「うん!」
本当に大丈夫なんだろうか?・・・まあ護符魔法で全部補語出来るから大丈夫か?
兎も角僕達は、その場に一応置き手紙を置いてから屋台の方に向かっていった。
また遅くなってしまいすみません!一応言い訳としては今日大会で時間がなかったのと、最近全く話が思い浮かばないからです。
またすぐ大会があるのでまた更新が遅くなるかもです。
話が思い浮かばないのは我慢して絞り出します!
宜しくです!
あ、一応僕はとある強豪校で長距離をしていますよ~
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