第60話決闘4
僕達が入り口から飛び出して行った瞬間、周りから歓声が響いた。
「本当凄いね~」
いつの間にか真ん中に着いたのか、もう姿を変えたサヤが感心したかのように話しかけてきた。
「そうだな・・・」
「そうえば変身しないの?」
「ん?」
「ほら私みたいに」
「ああ少し演出みたいなのしてみたくてな」
僕はそう言いながら、砂鉄を使って黒い風を起こして周りから一瞬見えないようにして、その間に力を借りて姿を変えた。
そして僕は周りの観客にも見えるように 〝さぁ始めようか〟 と、わざとらしく笑った。
観客や、さっきから観客を煽っていた司会者? は突然の事で対応できなかったのか、たっぷり3秒程時間が止まったかのように静かになったが、司会者? がまた観客を煽り始めたせいか、先程よりも大きな歓声に包まれた。
「凄いね~よし!やろう!」
サヤは剣を抜き、戦闘態勢に入った。
「ああ」
僕の方も鞘に手を添え、戦闘態勢に入った。
二人の雰囲気を読んだのか、先程まで観客を煽っていた司会者? が話を盛り上げながらまとめ、鈴のような物を鳴らした。
「九撃」
僕は剣に魔力を流し、薄く細く伸ばし鋭く変化させた物で全方向からサヤを攻撃した。
「!!」
サヤは危険を感じ取ったのか思いっきり真上に飛び、空中で空歩を唱えたのか進行方向をこっちに変えかき消えた。
「はっ!」
僕は刀を戻し、圧迫されているような違和感を感じた所に刀で一閃した。
瞬間、甲高い金属音が鳴り響き、サヤの剣が真っ二つに切断された。
「ッッ!」
サヤは慌てて後ろへ下がって行く。
「1回当たるだけでこの剣が壊れるって・・・でも」
僕が瞬きをした一瞬でサヤの剣が元通りに戻ってしまっていた。
「この剣の時間を戻せば良いだけなんだよ?」
「・・・確かに」
「今度は私の方から!」
サヤは何かを唱えかき消えた。
〝魔楼〟
僕は魔力を飽和状態にした。多分向こうからは物が何重にも重なってるように見えて、正確に攻撃を当てることが出来ないだろう。
〝鎭撃〟
サヤの気配のする方へ非致死性の攻撃をした。
その時、〝バキン〟と今までの金属音とは違う鈍い音が辺り一面に鳴り響いた。
カイト達の未来が見えなくなってきました……取り合えずこの決闘が終わったら一旦落ち着いて全部見直してからかき始めようかと思います。
昨日15000PVと、5000ユニーク達成しました!本当にありがとうございます!これからもどうかよろしくお願いします!
……しかし、昨日ブックマークが1つ減ってしまいました……ブックマークって減るのですね少しショックです(T-T)しかし!挫けないで最後まで突き進んで行きます!これからもどうかよろしくお願いします!
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